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2008.02.11

盗まれた世代への謝罪

明後日の2月13日、オーストラリアではラッド首相が国会で盗まれた世代(stolen generations)の先住民(アボリジニ)に対する公式謝罪を行なう。盗まれた世代とは、19世紀の終わりごろから1960年代にかけて親元から強制的に引き離され、白人家庭で同化を強いられた先住民の子どもたちのことだ。

昨年、労働党が政権交代を果たすまで政権についていた自由党のハワード首相は、かたくなに謝罪を拒み、「未来志向」を唱えていた。現在の世代は過去の世代の過ちについて責任を負わないという考えからだ。今も自由党はラッド首相による謝罪に反対はしないものの、強制移送には子どもたちによりよい教育の機会を与えるなど「いい面もあった」という主張を取り下げてはいない。

"'We need to act'" - まだ謝罪の言葉は決まっていない。オーストラリア人の多くは謝罪を望んでいると思うとラッド首相は語る(日本に来る留学生たちを見る限り、確かにその通りだと思う)。国民の心に落とされた暗い影をぬぐうような謝罪にしたいとも語っている。きっと、「不十分だ」と言う人も出れば、「謝りすぎだ」と文句を言う人も現われる、損な役だ。それでも「やらなくてはならない」と語るケビン・ラッドを、私は応援する。

謝罪を勧告した1997年のオーストラリア政府の調査報告 Bringing Them Home のサイトにリンクを張っておく。

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2008年 2月 11日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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