ピケは越さない
広く報じられているように、ゴールデン・グローブ賞の授賞式が今年は中止されることになりました(主催者 Hollywood Foreign Press Association の報道発表)。かねてからストライキ中である脚本家の組合(Writers Guild of America)に歩調を合わせて俳優の組合(Screen Actors Guild)が式のボイコットを呼びかけていたことが功を奏したもの。
「ピケを尊重する(do not cross picket lines)」、つまり労働者がストライキを行なっているところには入らないという倫理がアメリカ社会で今でも強く守られていることに感動しました。
私たちは、利便性とか秩序といった価値観の圧力に萎縮してしまって、働く人間としての誇りを失いがちです。自分自身の権利の主張も、闘う仲間への連帯も、声はなかなか上げられません。そんな中で、このニュースは労働運動が本来持つ力強さを思い出させてくれたように思います。
Tags: ゴールデン・グローブ賞, 映画, ストライキ, 労働運動
2008年 1月 9日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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