先生の成績
New York Measuring Teachers by Test Scores - ニューヨーク市が、学校教員の評価の尺度として生徒の学力テストの結果が使えるかどうかを調べるため、市内の10%の学校を使って大規模な調査を行なっている。生徒の学習環境のさまざまな要因を数値化して学力テストの伸びを予測し、それを凌ぐ成績を生徒が出しているか、それとも成績がかんばしくないかを見て、給料などを傾斜配分することを考えているらしい。
記事の中で、生徒の学力テストの結果を見るという方法では、とても優れた教師やとてもひどい教師を見つけることはできるが、その他ほとんどの教師には順番を付けたりすることは無理だろうという意見が出ていた。そういうところに落ち着きそうな気がするが、制度としては、始めたら、全員を対象とした尺度化が一人歩きし始めてしまうだろう。
それよりもまず、生徒がテストでどんな成績を取るかより、もっとほかに教師には教えるべきことがあるという点を問題にすべきだと私は思う。効率のよい社会を作ることばかりに注目して、正義や友愛を育むことをないがしろにしているのではないか。
2008年 1月 24日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
この記事へのコメントは終了しました。
コメント