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2008.01.01

聖なる川のほとりにて

ヴァラナシの物乞い

ヴァラナシ(ベナレス)はヒンズー教の聖地。ガンジス川(ガンガー)の川べりで行なわれる夜明けの沐浴や、火葬や、夜の礼拝ショーを見て来ました。神々に向かう心で束ねられる多数の人々を見て、宗教を持たない私は少しうらやましく思いました。寺院で祝福を受けた印に眉間に赤い印を付けてもらいました。

ガイドをしてくれた人はヒンズー至上主義の政党 BJP の支持者でした。人柄はとてもよかったのですが、ムスリムに対する偏見もかなり強いようでしたし、「仏教はヒンズー教の一部」という考えでした(この考えをとると、カースト制度による抑圧から逃れるために仏教に改宗する人たちの権利が保障されなくなります)。また、インドとスリランカの間をつなぐ浅瀬ラム・セトゥのことを尋ねたら、本気で神が猿の軍団に作らせたものだと信じているようで、驚きました。先日のグジャラト州の選挙結果などを見れば、こういう考えの人はかなり多いのだと思います。とても危うい気がしました。

ヒンズーのイデオロギーは付帯的に不可触民ダリットの存在を規定します。道で物乞いをする人たちがダリットなのか、(他の)カーストの人たちなのかは私には分かりませんが、巡礼者や観光客が多いヴァラナシには、デリーよりもたくさんく物乞いがいるように思えます。今ひとつ、その生に迫る写真が撮れないのですが、とりあえず一枚。

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2008年 1月 1日 午後 11:01 | | この月のアーカイブへ

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