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2008.01.28

世界経済フォーラムの日の、もう一つのニュース

"Rudd determined to halt homelessness"、"Rudd announces long-term plan to tackle homelessness" - オーストラリアの Kevin Rudd 首相が国としてホームレスの問題に本格的に取り組むことを宣言した。ラッド首相の労働党は昨年の選挙公約の中で1億5千万豪ドル(約140億円)を経済的に危機に瀕している人々のための住宅建設に充てることを掲げている。

ラッド首相は、オーストラリアには現在10万人の野宿者がおり、そのうちの1万人は子どもであることを指摘し、ホームレスの問題が「隅に追いやって忘れることができると考えるのか、それとも『これは全く間違っている。私たちは何かしなくてはならない』と言うのか」の間の選択を迫っていると述べた。

「私たちのような豊かな国が21世紀にこのような問題を無視することができるとは信じない」「国が豊かになるにつれて、ホームレスの問題は深刻になっている」「人々を捨て去るような国に私は住みたくない」などの言葉が紹介されている。ラッド首相によるこの発表は、ホームレス経験者などからなる合唱団の歌を国会議事堂の中庭で聴いた後、行なわれたそうだ。

同じ日、日本の首相はと言えば、世界の巨大企業の親玉たちに会いにダボスに行っていた。それが悪いことだとは思わない。しかし、彼の目に何が映り、何が映らないのか、私たちは推して察することができる。

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2008年 1月 28日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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