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2008.01.06

今年のテキサス人

2007 DMN Texan of the Year: The Illegal Immigrant - テキサス州の新聞 The Dallas Morning News が12月30日、2007年のテキサスの顔を社説欄で発表した。選ばれたのは「不法滞在者」。メキシコに隣接するテキサス州には不法移民が多くいる。州人口の7%に上るとも言われている。不法移民が安価な賃金で働いていることによって経済、社会、生活が成り立っているという見方もできる。テキサスは元々メキシコ領だったこともあり、新たな来訪者を受容する側(アングロ)の文化と新たな来訪者(ラティーノ)の文化を厳格に線引きできるわけでもない。記事は、いい悪いを決めつけるのではなく、移民に敵対する側の意見も移民に同調する意見もバランスよく紹介している。

しかし、移民に敵対する側からは多くの抗議の声が寄せられ、新聞社は困惑している。AP電 "Illegal immigrant as 'Texan of the Year' prompts outcry in Dallas"。中には「今年のテキサス人」に選ばれたという見出しだけを見て、それが不法滞在者に栄誉を与えるものだと勘違いして文句を言ってくる人もいるらしいが、ダラス・モーニング・ニュースの編集部は、攻撃が性悪なことに驚いているらしい。まあ、どこの国でも右寄りの人のほうがそういう役回りだということなのだろう。

こんな記事(毎日新聞、5日)を読んだ後で、これを書いている:

法務省西日本入国管理センター(大阪府茨木市)は4日、収容中の20歳代のインド人男性が自殺したと発表した。男性は今月中にインドに送還される予定で、見つかった遺書には送還を悲しむ内容が記されていたという。

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2008年 1月 6日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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