新しいピル
先週、アメリカで Wyeth 社という製薬会社の Lybrel という薬が認可された(同社の報道発表)。Lybrel は低用量の経口避妊薬で、女性は休薬期間なしにこの薬を服用する。月経を規則的にしたり生理の量を少なくしたりするのではなく、月経そのものを止めてしまうわけだ。
発表によれば、この7月にも処方による販売が始まるらしい。効果に関しては、完全に経血がなくなるのは59%、微量の出血が残る人が20%、あとの21%の被験者では生理用品による対処が必要な出血が見られたとのこと。効果が安定するまでに3か月から6か月かかる。また、月経による出血がないぶん、想定外の妊娠が起こっても気づきにくいという注意書きが添えられるとのこと(ボストン・グローブ紙)。
薬としては基本的に既存の低用量ピルとさほど変わらず、生理が全く来ないということは、今までのピルを飲んでも生理痛がひどい人にはいいのかもしれない。もちろん、副作用など安全性については、もっと長く様子を見ないと分からないのだろう(「安全な薬などない」という原理主義的な考え方だってあり得るはずだ)。なにぶんにも現時点では情報が少なすぎる。
生理があることで自分の身体的な性に違和感を持っている人とか、宗教、文化、権力構造などの中で月経を持つことが不利にはたらいている人とかを視野に入れた社会的な意味合いが注目に値するように思う。
2007年 5月 30日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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