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2007.05.24

ソマリランド

Somaliland leaves Somalis in limbo ― アルジャジーラの記事。ビデオへのリンクもある。

Somaliland map, Wikimedia Commonsアフリカの角、ソマリアの首都モガディシュでの戦闘を逃れて北に向かい、ハルゲイサ(Hargeysa)に何万人もの人たちがたどり着いている。しかし、ここでは、この人たちはとても微妙な立場に立たされている。ハルゲイサは1991年5月18日にソマリアからの分離独立を宣言したソマリランド共和国の首都なのだ。しかしソマリランドを独立国として認めている国や国際機関はないため、国連は彼ら彼女たちを「難民」としては扱わない。そのように扱うのは国連がソマリランドの独立を認知したことになってしまうからだ。一方、ソマリランド政府は、彼ら彼女たちは国内の避難民ではなく、隣国からの難民であると考えている。

もしかすると、私たちが気がつかないだけで、このようなことは世界のいたるところで起こっているのかもしれない。ちょっと端折った論理になるが、「国」というものを基本的な単位とする思考の愚かさがここに表れているように思う。「人」(個人)の自由や尊厳を保障し、平等と多様性を確保するために機能しないのであれば、「国」など意味のないものだ。

アルジャジーラの記事に戻ろう。記事は、ソマリランド政府や国連の立場を説明し、そもそも援助物資が足りないことに言及し、固定的な建造物を作ることも許されずテントでの生活を余儀なくされる人たちの姿を淡々と伝えている。言外に、記者やそこに暮らす人たちの、私たちに何かを考え、手をさしのべることを望む声を読み取ることができるが、私たちには何ができるのだろう。

地図は Wikimedia Commons より。緑に彩色されたところがソマリランドで、それと、その右から下に伸びる東海岸沿いの地域を併せて、私たちはソマリアと呼んでいる。

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2007年 5月 24日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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