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2007.04.13

カート・ボネガットの死を受け入れる

カート・ボネガット(Kurt Vonnegut, Jr.)が亡くなりました(AP電)。私が若いころ、夢中になって読んだ作家です。

彼の代表作 Slaughterhouse-Five の主人公 Billy Pilgrim なら、肩をちょっとすくめて、 "So it goes" (だとさ、こんなもんですかね)とでも言うでしょうか。嘆く必要はないはずです。Tralfamadore 星人たちが言うように、今この瞬間にボネガットが死んでいるにしても、彼が元気に生きている瞬間はとてもたくさんあるのですから。

神よ、変えることができないことを受け入れる平静さと、
変えることができるものを変える勇気と、
それらを見分ける知恵をお与えください

という、『スローターハウス・ファイブ』に出てくる祈り(serenity prayer)を、私は心で唱えながら生きてきました。生き延びてきました。ありがとう、カート・ボネガット。

あなたの墓碑には、やはりこう刻まれるのでしょうか(スローターハウス・ファイブのイラストです)。

Slaughterhouse-Five illustration: Everything was beautiful, and nothing hurt

(折しも、Gmail の不調で、メールクライアントが昨年夏からのメールを全部また延々とダウンロードしています。喜びの便りあり、悲しみのメールあり。全てが走馬燈のごとく通り過ぎていきます。)

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2007年 4月 13日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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失業者、貧困者に無料の食糧援助をするフランスの社会運動、「心のレストラン」を紹介する記事(4)(2007年3月11日のエントリー)の続きです。 今回第5回を「心のレストン」についての結びのエントリーにするつもりでした... 続きを読む

受信: 2007/04/14 20:39:06

» カート・ヴォネガット(・ジュニア) トラックバック しぇんて的風来坊ブログ
気が付くのがちょっと遅れてしまったのですが、カート・ヴォネガット氏が亡くなったという事です(早川書房ニュース、CNN)。 抜群の皮肉力と話術の作家です。ここが翻訳リスト詳しいみたいですね。 最近は、新刊中心の書店に置いていない事が多いようですが、現代の重要作家だったことは間違いないと思います。 合掌。... 続きを読む

受信: 2007/04/16 21:36:42

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