« 懐かしい土地の名前を聞いて思うこと | トップページ | 今昔 »

2007.03.21

作られた蚊

マラリアの原因になる寄生虫(plasmodium parasite)を媒介しない蚊が遺伝子組み換えによって作られたそうだ。英ガーディアン紙の "Malaria: GM mosquitoes offer new hope for millions" ほか多くの記事がある。

遺伝子組み換えを行なった蚊(GM蚊)を自然に似せた実験環境内で普通の蚊といっしょに放ち、約9世代後に採取して調べると、70%がGM蚊になっていたとのこと。つまり、GM蚊は遺伝子操作の影響で生存に不適格になることなく、むしろ生き残りやすい形質を持つことが分かったということだ。

世界では一年に3億人の人がマラリアに感染し、100万人が亡くなるのだそうで、サハラ以南アフリカなどでGM蚊が主流になれば、マラリアに対する非常に効果的な対策になると期待される。より劇症のマラリア変種の出現を引き起こさないことなどが確認されれば、数年以内に実際に自然に放つ実験も可能だとされている。

私の頭の中では危険を知らせる赤信号が点滅しまくりなのだけれど、身近にマラリアの苦しみを感じている人たちはこのニュースにどういう反応をするのだろうとも思う。もちろん、そこにも賛成もあり、反対もあり、多様な意見があるだろうことは予想できる。おそらく、私たちが想像する以上に強い工業国や外国資本に対する不信があるだろうとも思う。そしてまた、どんなに自分たちが不安であっても、結局は自分たちが決定権を持っていないという無力感もあるのではないだろうか。そんな中で、蚊は放たれるのだろうか。

Tags: , , , , ,

2007年 3月 21日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 作られた蚊:

» マラリア対策にDDT再使用の可能性 トラックバック しぇんて的風来坊ブログ
Nature Medicineによると、DDTを再度マラリア対策に使用することをWHOが承認する見通しという。 この記事によると、限局的な使用法により、環境や人間の健康にもたらすリスクより効果の方が見込めるとの事。 確かな事を言う立場にないが、アフリカ諸国などで毎年マラリアが原因で年間100万人以上死亡しているとのことで、より解決に近づくことを期待したい。... 続きを読む

受信: 2007/03/22 2:26:16

コメント

この記事へのコメントは終了しました。