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2007.03.10

サイゴンの恋文代筆業

Ho Chi Minh City Post Office, by davemelbourneThe Man Who Writes Love Letters: A Day with Saigon's Last Public Letter Writer ― ホーチミン市中央郵便局は、比較的静かな界隈にある。Duong Van Ngo さんは、この美しい建物の中で、60年間、手紙の代筆業をやってきた。元宗主国のフランス語はもちろん、アメリカ兵から習った英語にも堪能だ。ラブレターを代筆して、言葉や文化の壁を越えた恋を実らせたこともある。もちろん彼が引き受けるのは恋文だけではない。アメリカ兵の子ども探しや、ボートピープルとして出国した人の親戚探しを手伝ったこともある。かつては、スパイ容疑をかけられて当局に監視されていたこともある。

Ngo さんは、コンピュータや携帯電話が嫌いだ。「機械から出てくる言葉には心が感じられない」と言う。もちろん、機械が心を伝えないのではなく、機械を使う人が丁寧さとか優しさを失ったのであるけれど。彼は、この郵便局に残った最後の代筆屋さんだそうだ。

写真は davemelbourne さんが Flickr で CC-by-nc で公開しているもの。私もここに行った覚えがあるのだけれど、その時の写真が見つけられない。この人の姿も見たかもしれないのに、思い出せない。私も彼のように、障壁を乗り越えて人と人が出会い、語り合うための力になりたい。もっとしっかりしなくては、と、自分に言い聞かせる。

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2007年 3月 10日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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