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2007.02.02

映画の吹き替え

ウクライナでは、2007年の終わりまでに、吹き替えて上映される外国映画の率を50%(アニメ類は100%)に引き上げることで政府と映画配給会社が合意した。ウクライナのニュースサイト ForUm の1月22日付けの記事 "Cabinet rehabilitated Ukrainian language in cinemas" 及びキエフ・ポストに掲載された31日付けAP電 "Officials threaten sanctions for not translating foreign movies into Ukrainian" 。

あなたは吹き替え派? 私は字幕派! とかいう話ではなく、配給会社がロシア経由でロシア語に吹き替えられた映画を買い付けてくるので、余計な手間をかけたくないという利潤の問題が一つにあり、もう一つ、東部、南部のロシア語話者の多い地域と西部のウクライナ語圏との間の政治的な勢力争いがあるらしい。

22日付けの記事だと、ロシアで作られた映画はロシア語のまま上映してもよいと Yuri Bohutsky 文化観光相が語ったとある。一方、31日付けの記事では、国の映画局の Hanna Chmil 長官が、吹き替え率の目標を達成できなかった場合は制裁措置も辞さない構えを見せたとしている。31日付けの記事はさらに、昨年、政府が吹き替え率70%を法制化したが、裁判で敗訴したこと、ロシア語圏の6つの州がロシア語を公用語に加えたことをユーシェンコ大統領が批判したことなどを伝えている。

まあ、平たく言えば、ナショナリズムと言語の話だ。そもそもナショナリティにせよ言語にせよ均質的ではないのが当たり前だという視点から見ると、どうしてそんなに熱くなれるのか理解しにくいのだけれど。

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2007年 2月 2日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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