自己愛
突然、自分語りを始めると、読んでいる人は戸惑われると思うが、今日はそこから入っていくことにする。私は親の育て方が悪かったのか、生まれつきひねくれていたのか、とても自尊心が低いまま大人になってしまった。今でも、自分が自分であることにものすごく苦痛を感じている。教育に携わる者としては、そんないじけた姿を学生たちに晒すわけにもいかないので、ハッタリで自信たっぷりの先生を演じる。それで疲れ果ててしまって、朝の授業の後では、お昼ご飯が喉を通らないこともある。
そういう私から見ると、うらやましくさえ思えるのだが、最近のアメリカの大学生は自己愛的で、「自分は特別」と考える意識が強いのだそうだ。 "Study: College students more narcissistic" というAP電で知った。
1982年以来、Narcissistic Personality Inventory という性格診断テストを毎年、大学生にやらせた結果を考察すると、自己愛度は着実に上昇しつつあり、1982年には平均値を上回る自己愛度保持者は30%台であったのに対し、2006年の調査では、60%台にまで上昇している(としか記事には書かれておらず、それをどう解釈したらいいのかは私には分からない)。
もちろん自己愛にはいい面もあるが、自己中心的で、思いやりに欠けていたり、不誠実であったり、人を自分の影響下に置こうとしたり、批判に対して過激な反応をしたりする傾向にもつながっており、喜ぶべきことではないと記事は語っている。自尊心を高め、子どもたちに自信をつけさせようという教育方針の行き過ぎた結果だとも考えられ、より権威主義的な子育てが必要ではないか、という意見も紹介されている。
あまり一面的な結論を導き出すのは危険であるような気がするが、今風に言うと「自己愛メタボ」という感じだろうか。ついでに「愛国心メタボ」という語も発案して、筆を措く。
2007年 2月 28日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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コメント
自尊心が低いまま大人になったなんて書いているけれど、俺自身が同じようにそうだからよくわかるけど、あなたこそが自己愛におぼれている張本人の一人だと思う。それを自覚していてこんなことを書いているようだとしたら、本当に一生救われないので、悔い改めたほうがいいですよ。
投稿: 通りすがり | 2007/03/01 0:00:39
通りすがりさん、
あなたがどのような人か分かりませんが、私のほうからは「同じよう」な人には思えませんねえ。
投稿: うに | 2007/03/01 0:09:34