マルディ・グラ
先週の火曜日はマルディ・グラ(Mardi Gras)でした。復活祭の一か月半ほど前のこのお祭りでは、ルイジアナの New Orleans が有名です。巨大なハリケーン Katrina に襲われてから2回目のマルディ・グラを迎えた街では、盛大にパレード等が行なわれたそうです。
でも、中心街の復興とは対照的に、市の東部に広がるアフリカ系市民の多い地域は、まだ家々が壊れたままで、住民の多くは帰ってきてはいません。カトリーナ以前には、市の人口の約7割をアフリカ系市民が占めていましたが、今は5割台半ばです。この地区を通るパレードも少なく、観客も昔とは比べものにならないほど少ないようです。
そんな記事が、20日付けのワシントン・ポスト紙に出ていました: "Mostly Black Mardi Gras Event Shows A City in Pain"。22日付けのニューヨーク・タイムズ紙には、壊滅的な被害を受けた地区で、ようやく最初の新しい家が建ったという記事 "In New Orleans, Progress at Last in the Lower Ninth Ward" が載っています。
写真は boxchain さんが Flickr で CC-by-nc-sa で公開しているもの。ニューヨーク・タイムズ紙の記事が描いている第9区(記事に出てくる道の名前からすると、この航空写真の真ん中の下のほう、Arabi と書かれているあたりだと思います)の現状です。一か月ほど前の撮影。
マルディ・グラの写真も探したのですが、白人の観光客が市の中心部で撮ったと思われるものしか見つけられませんでした。もちろん、それはそれで立派なマルディ・グラの写真ですし、その場の雰囲気をよく伝えるものも多いのですが、なんか私がこの記事を書いている気持ちに合わないような気がして… 考えてみると、ここに載せた写真だって、アメリカの話だからこそ簡単に探し出せるわけで、世界のいろいろな所で写真に写されるころもない苦しみや、新聞記事になることもない悲しみがたくさんあるのですよね。改めて、耐えがたい重さを感じてしまいます。
2007年 2月 25日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
この記事へのコメントは終了しました。







この記事の URL をメールで送信する
コメント