韓国が世宗学堂構想を発表
一週間ほど前に中国政府が孔子学院を各国に展開して中国語の学習を促進していることについての記事を書きました。その中で、日本政府にも、軍事でもない、お金のばらまきでもない、「ソフトな」文化戦略を考えてほしいという私の希望を述べました。ここに書いても、単なる独り言ですけれど。
ハンギョレ新聞によると、韓国政府も2011年までに海外で100校以上の「世宗学堂」と名付けられた韓国語学校を設置する計画だそうです。1月11日にキム・ミョンゴン文化観光省長官が発表したもの。その最初の2校が今年3月にモンゴルのウランバートル大学と中国の北京中央民族大学で開校するそうです。
日本政府の言い分としては、国際交流基金やJICAなどの事業で従来から海外での日本語の学習支援や日本文化の普及には取り組んでいるからいいんだ、ということだと思うのですが、そういう従来型の事業とは違ったものを時代が求めているんじゃないかなと思います。官僚が悪いのか政治家が悪いのか、はたまた文科省と外務省の縦割り行政が悪いのか、私には分かりませんが、一応、与党の失策の一つに数えておきましょうよ。
孔子学院について書いた時に紹介した記事に、これが「毛沢東学院」という名前だったらどこの国の大学も受け入れなかったんじゃないか、という話がありました。日本が学校を作る時には名前で苦労するかもしれませんね。侵略者的なイメージが湧かない名前を選ばないといけないから。紫式部学院かなあ。古くさいけど、それは孔子も世宗もいい勝負だし。現代的な感じを狙うのだったら、ドラえもん学園? キティーちゃん学校? 若者にウケそうな地名から取って、原宿スクール? 冗談はさておき、あらためて政府に日本語教育の充実に関する施策を求めます。
2007年 1月 13日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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