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2007.01.21

大草原の小さなモスク

「大草原の小さなモスク」(Little Mosque on the Prairie)というコメディー番組がカナダで今季、放映されています。1回目の放送は210万人(瞬間的には270万人)が見て、カナダで制作されたシリーズものとしては新記録だったそうです。翌日の再放送は88万人、2週目の枠はゴールデン・グローブ賞授賞式と重なっていたため、また1回目の再放送を流して60万人、15日の第2回のエピソードは120万人

1回目のエピソードでは、中西部の田舎町で、使われなくなった教会をムスリムたちが借りて礼拝を行なっているのを偶然見た人(何と言えばいいのでしょう、たぶん農業をやっているか工場で働いているキリスト教徒の白人中年男性。「普通のカナダ人」と書くと語弊がありそうなので気をつかってしまいます)が保守的な(Rush Limbaugh みたいな)ラジオ番組でインタビューを受けたり、トロントから着任する予定の若いイマームが自爆テロリストの嫌疑をかけられて空港で取り調べを受けたりといった話。2回目のエピソードは、保守的な男性信者たちがモスクの中に男女を分ける壁を作ろうとする話。ネタバレになりますが、イマームはソロモン王の逸話を引いて、モスクの片側には壁を残し、男も女も、別々に祈りたいなら、そちら側に行けばよい。壁がないほうがよいと考える信者は壁のない側で祈ればよい、という裁断を下します。ここらへんに、ただおもしろおかしいのを狙っているのではないという姿勢が見て取れます。

多様性を肯定する優しい視線が感じられるし、いろいろと起こる騒ぎもムスリムたちだけの問題ではなく、見る人だれにでも内省を促すところをもっているし、いい感じなのですが、逆に2回目まで見たら、「なんだ、ムスリムって言っても、私と全然変わらないじゃん」とか安心してしまって、見なくなる人も多いのではないかと思いました。何だろう、毒が少なすぎると言うか… 私が毒のある人間だからそんなふうに思うのかなあ。個人的には、ムスリムたちのよき理解者である教会の牧師が、実はかなり複雑な内面を持っていた、なんていう展開を期待してしまいます。

私、エピソード1、2は YouTube で見ました。神よ、著作権の問題がありそうなのを知りつつ楽しんでしまった私を憐れみ、許してください。できれば、来週もまた許してください。

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2007年 1月 21日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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