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2007.01.30

汚れた都市

World's Worst Polluted Places 2006 という、環境汚染が特にひどい地域のリストが目にとまった。アメリカの The Blacksmith Institute という環境団体が昨年秋にまとめたもの。順番は順位ではない。

  • チェルノブイリ(Chernobyl)ウクライナ ― 原因はソビエト時代の原子力発電所事故。放射性物質による土壌、水の汚染。当初、550万人に影響。対策がとられている。
  • ジェルジンスク(Dzherzhinsk)ロシア、モスクワの東約400キロ ― 原因はソビエト時代の化学兵器工場など。化学物質による水、土壌の汚染。30万人に影響。対策は計画段階。
  • ハイナ(Haina)ドミニカ共和国、サントドミンゴ近郊 ― 原因は以前行なわれていた電池の回収事業。鉛による土壌汚染。8万5千人に影響。対策は全く行なわれていない。
  • カブウェ(Kabwe)ザンビア、ルサカの北約100キロ ― 原因は以前行なわれていた鉛採掘。鉛による土壌汚染。25万人に影響。世界銀行の支援により対策が始まったばかり。
  • ラオロヤ(La Oroya)ペルー、リマの東約200キロ ― 原因は現在も続いている金属採掘と生産。鉛による土壌と空気の汚染。3万5千人に影響。対策が行なわれているかは不明。
  • 臨汾(リンフェン、Linfen)中国山西省、北京の南西約500キロ ― 原因は各種工業生産。ガス、微粒子による空気と水の汚染。20万人に影響。汚染は現在も進行中であり、対策は不明。
  • マイルースー(Mailuu Suu)キルギス南部 ― 原因はソビエト時代のウラン工場。放射性物質による土壌と水の汚染。最少でも2万3千人。数百万人に影響が及ぶことも考えられる。世界銀行の支援による対策が検討中。
  • ノリルスク(Norilsk)ロシア、シベリア中西部 ― 原因はプラチナ生産等。亜硫酸ガス、ストロンチウム90、セシウム137などによる空気、土壌、水の汚染。13万4千人に影響。汚染は現在も進行中であり、対策は不明。
  • ラニペット(Ranipet)インド南部、チェンナイ(マドラス)近郊 ― 原因は過去の皮革工業廃棄物。化学物質による水と土壌の汚染。350万人に影響。対策は、計画はあるものの実施されていない。
  • ルドナヤプリスタン・ダルネゴルスク(Rudnaya Pristan/Dalnegorsk)ロシア、極東、ウラジボストクの北約500キロ ― 原因は現在も続く鉛採掘。鉛による土壌汚染。9万人に影響。対策は全く取られていない。

Google Maps とかで見られるようにしようかと思ったのだけど、気分が落ち込んできてしまって、めげた。そもそも、なんで今ごろこのリストが回ってきたのかと思ったら、トップ10の次点になったメキシコシティ(DF)の空気が少しきれいになったという話の付録だった。人々が努力しさえすれば、状況はよくなる、ということなのだろう。諦めてはいけない。報告書には、次点の25地域の状況も記載されている。

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2007年 1月 30日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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