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2006.12.30

アフガンの女性議員たち

1か月ほど前にアフガニスタンの女性の人権についての記事を紹介しました。その中に女性国会議員たちについての言及がありましたが、彼女たちの活動や主張をより詳しく取り上げた報道を見つけました:Women's eNews の "Afghan Female MPs Call It a Rough First Year" という記事です。

アフガニスタンの憲法では、全国34の選挙区から2人ずつ女性議員を選出することを定めており、これは議会全体の定数248のほぼ25%にあたります。記事は「国際的に、どのような集団も議会で影響力を持つためには最低30%の議席を確保する必要があると考えられている」として、現有議席数が不十分であることを暗に示唆しています(ちなみに、今、調べたら、日本では衆議院で480人中45人(9.4%)、参議院で242人中34人(14.0%)が女性議員のようです。女ならばだれでもよかろうとは思いませんけど、ずいぶん少ないですね)。こうやって選ばれた68名の女性議員のうち19名は、性別の割り当てがなくても当選したと書かれています(計算したら7.7%でした)。元タリバン将校の男性議員が女性議員への定数割り当ては「非民主的だ」と述べているという話も紹介されています。

Sahira Sharif 議員。ダウン症の子どもを持つ母親です。彼女が目指しているのは、強制による結婚の禁止。現在、婚姻の38%が当事者の合意に基づかないものだと推測されているそうです。Fawzia Kofi 議員。家庭内暴力や自殺(家庭内での虐待と関連することが多い)の捜査が被害者の親告によらなくても行なえるようにしたいと語っています。

つい数か月前までブルカを着ずに歩き回っていた議員が危険回避のためブルカ着用を余儀なくされたことに象徴されるように、女性の権利の保護は難題続きのようですが、女性議員たちの力によって女性服役囚のあまりに非人間的な扱いが改善されるなど、その存在は余人をもって代えがたいものになっていると、明るい面を強調して記事は終わっています。

さまざまな報道を見ると、アフガニスタン情勢全般について楽観は許されないと思います。かと言って、もちろん武力による介入によって問題が解決しないことも既に明らかであるし… 私たちには何ができるのでしょうね。結局は自分たちのところで平等で公正な社会を実現し(先ほどの数値比較は、日本でそれが現実のものになってはいないと解釈するのが妥当だということを示していると思います)、それが文化や宗教の垣根を越えて普遍的な価値を持っていることを示すことしかできないのかな。うーん、それではちょっと不足な気がする。

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2006年 12月 30日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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