ともに祈る

Spain cathedral shuns Muslim plea ― スペインに住むムスリムを代表する団体が、コルドバの大聖堂で祈りを捧げることを許可してほしいとローマ教皇に書簡を送ったが、コルドバ司教が拒絶した、という話。
イスラム理事会は「聖地を乗っ取ろうとしているのではなく、聖なる地の中に、宗教間の協力によって、平和をもたらすような教派を越えた空間を作り出す」ことを願っていたようだが、カトリック教会側は「共有の祈りの場は空港では意味をなすだろうが、教会では信者の間に混乱をもたらすだけだ」として、取り合わなかったらしい。
Cordoba のカテドラルは、8世紀にこの都市がムーア人によってイスラム化された後、モスクとして建てられ、13世紀に再征服したキリスト教勢力によってカトリックの教会に転用されたもので、今でも地元では「モスク(Mezquita)」と呼び習わされているそうだ。
そんな絡まった歴史の糸が見えない遠くから、あれこれ言うべきではないのかもしれないが、エポックが画されるのを見ることができなかった憾みを感じる。
上に掲げた教会/モスク内部の写真は Flickr で Mr.Minimalist こと Elcid Asaei さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。
2006年 12月 31日 午前 01:08 | Permalink | この月のアーカイブへ
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