パレスチナで教育を受ける権利
ロイター電 "Gaza students lament ban on studying in West Bank" が、ヨルダン川西岸地区の大学に在籍するガザ地区在住のパレスチナ人学生がイスラエル当局によって西岸地区への立ち入りを禁止されている問題を取り上げている。
自爆テロ防止などの名目で、何百人ものガザの学生がイスラエルを通ってのみならずヨルダン経由での西岸地区立ち入りを阻まれ、教育を受ける機会を奪われているらしい。ガザのアルアクサ大学で西岸のベツレヘム大学からの衛星回線を通じた授業を受講したりしているが、実習科目は学ぶことができない。
作業療法士を目指している10名の学生の立ち入り禁止措置が不当であるとしてイスラエルの人権団体 Gisha が起こした訴訟で、イスラエルの高等裁判所は12月半ばまでに政府が弁明を行なうように求めているとのことである。イスラエル防衛省は「学生を狙い撃ちして立ち入り禁止措置をとっているわけではない。パレスチナ人はだれも西岸地区に入ってはならないのだ」と説明しているが、なんとも不条理劇のやりとりのようだ。
裁判所は、立ち入り認可の審査がなぜ学生一人ひとりに対して個別に行なわれないのか、説明を求めていると言う。これは一見、「そもそも教育を受ける権利を奪うことが許されるの?」という原則論からは非常に消極的な要求にも見えるが、実は、民族や人種を十把一絡げにして個人を見ないという民族主義的、人種差別的な思考法を痛烈に批判する言葉なのかもしれない。
2006年 11月 14日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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