ドイツの感情
ドイツの Spiegel 紙の記事 "Far-Right Views Established Across German Society" およびイスラエルの ynet の記事 "Study: 15 percent of Germans claim superiority" が、ドイツ社会民主党系のシンクタンク Friedrich Ebert 財団が行なった意識調査の結果を報じている。他民族排斥、ユダヤ人への偏見、ヒトラーや独裁の肯定などの右翼的な感情が予想外に広くドイツ市民に広がっている、というのがその結論だ。
5月から6月にかけて、ライプツィヒ大学の Elmar Brähler さんと Oliver Decker さんによって約5,000人を対象に行なわれたこの調査からいくつか数字を拾うと、
- 36.9%が「外国人労働者はドイツの福祉の甘い汁をすするために来ている」と考えている
- 28%が「武力を使ってでもドイツは世界的な地位を確立すべき」と答えた
- 27%が「外国人が嫌い」と答えた
- 14%が「ユダヤ人はドイツ人と異なっていて、ドイツに住むのに適さない」と考えている
- 9%が「独裁制が望まれる状況もありうる」と考えている。
外国人排斥の感情は所得の低いドイツ東部でより強く見られるが、反ユダヤ感情は逆に旧西ドイツで強く見られるらしい。反ユダヤ感情は老人と失業者でもっとも強く見られ、学歴に比例して弱まり、また女性は男性ほど偏見が強くないことが観察されている。右翼的な考えをはぐくむ要因としては、現実の経済的な困窮よりも政治的な無力感のほうが大きいともされている。
イスラエルでパレスチナ人に対する偏見を調査したら、もっとすごいのではないか(8日に行なわれた、厳しく糾弾されるべきベイト・ハヌーンの虐殺を見ると、アラブ人を人間だと思っていないのではないか、とさえ思えてしまう)とか、日本はまだここまで酷くないんじゃないかとか、いや、似たようなものだろうかとか、いろいろ考える。
2006年 11月 10日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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