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2006.11.30

タイの国立大学法人化問題

タイの英字新聞 The Nation 紙の "Student body takes issue with rising tuition fees" という記事に、タイの国立大学独立法人化の話が載っていたので紹介します。

タイでは現時点で既に独立法人化された(autonomous institutes になった)国立大学が4校あるそうです。Walailak UniversitySuranaree University of TechnologyKing Mongkut's University of Technology ThonburiMae Fah Luang University です。教育相の談話として「既に6校が法人化された」云々とも書いてあるので、統廃合が行なわれたのかもしれません。

Wijit Srisaan 教育相は、独法化の動きは止めることはできないとしながらも、「それを望む大学だけを法人化する」とも述べています。これに対し、タイ全学連(the Students Federation of Thailand)は、法人化された大学で学費が2倍以上になった例を挙げ、法人化は教育への予算支出を減らすためだけのもので、学生や貧しい家庭に負担を強いるものだとして反対し、法人化を断念することと既に法人化された大学を国立に戻すことを求める要求書を Surayud Chulanont 首相に渡したと記事は伝えています。28日に教育省から国会の間のデモ行進が行なわれたほか、30日には、チュラロンコン大学で法人化反対の集会が開かれるようです。

学生たちは「メディアが恐れずにこの問題を報じることを求める」ともしています。裏を返せば、タイの報道機関も大学法人化をめぐる議論にあまり注意を払っていないということなのかもしれません。日本の国立大学法人化の時も、なんで全然報道されないんだろうと、不思議に思ったからなあ。こうやって記事になっているだけでも、すごい、と思ってしまいます。期待値が低すぎる私。

うまく表現できないのですが、この記事を読んで、いろんなことを考えました:国立大学法人化を経験した国として、これから法人化に直面する国の教職員たちに、その経験をうまく伝えていくことはできないものでしょうか。全大協が国際シンポジウムを主催するとか。この記事などを見ても、国立大学法人化が世界の趨勢だということは否めないと思うのですが、教育研究の分野にも経済の、しかも極めて短期間の、尺度を当てはめる新自由主義的な考え方そのものを克服していかなくては学術の衰退は不可避だと思うのです。そのためには国境を越えた連帯が必要かなあ、と。

最近書いた、大学教育関係の記事(教育基本法関係のものを除いています):

お願い:こういう話題に関して、いいトラックバック先をご存じでしたら、ぜひお教えください。

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2006年 11月 30日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2006.11.29

アフガニスタン、5年後

'We are just watching things get worse' ― 英ガーディアン紙に載っていた Natasha Walter さんのアフガニスタンの現状報告。著者はイギリスのフェミニストで、この記事もアフガニスタンの女性たちへのインタビューを中心にまとめられている。タイトルが示すとおり、彼女たちにとって、状況は悪くなる一方である。

アメリカなどの攻撃によりタリバン政権が崩壊した際、アフガニスタンの女性の人権をめぐる状況が改善することをだれもが期待したが、5年後の今日、その期待は裏切られてしまったようだ。2002年に著者がアフガニスタンを訪れた時に見た女性のための識字教室は閉鎖されていた。再び多くの女の子が学校に行けない時代となってしまったのだ。国会には女性議員がいる。それはもちろん、タリバンのもとでは考えられないことではあるが、彼女は常に暗殺の恐怖にさらされている。カルザイ大統領は女性の権利を口にはするが、各地の軍閥などとの連携を政権の基盤としているため、人権政策を実行する力を持ち合わせていない。世界銀行や各国政府からの資金援助も滞りがちで、道路、病院、学校、水道、電気などの復興は立ち遅れ、人々は貧しいままだ。

女性たちは、英米などの軍隊が撤退したら、状況はさらに悪くなるだろうと言っているとウォルターさんは書いている。それはおそらく現時点では正しい感じ方なのだろうけれど、だからと言って、外国の部隊が残ることによって何かがよくなりもしないだろう。そしてタリバンが今後再び勢力を拡大していけば、駐留軍の存在は人々の暮らしを脅かす存在に変わっていくのではないだろうか。

そのことは、同じ著者による2003年の訪問記を読んでも明らかだ。そこには「テロとの戦い」によって「解放」されたはずのアフガニスタンの女性の、戦争によって家族を失った経験が語られている。確かに、彼女は家から外に出て歩くことができるようにはなった。しかし、同時に、生活を支えていく術を失ってしまったのだ。私たちは、(タリバンのような)独裁と(解放されるべき)抑圧された市民というきれいな二分法が成り立たないことや、いかに私たちが崇高な意識を持ち、いかに邪悪な指導者を倒そうとする時でも、戦争が不可避的に罪のない市民に災いをもたらすこと(それは、アントニオの血を一滴も流すことなしにシャイロックが彼の心臓に最も近い肉を切り取ることができなかったことに似ている)を学ばなければならないはずだ。

これをもって、このブログで半年前に「アフガン戦争にある程度の評価を与える」と書いたのを、全面的に撤回しようと思う。「武力で平和は築けない」という信念をより強固にして、生きていきたい。

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2006年 11月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.28

オアハカの民衆蜂起で大規模な衝突

メキシコ市の南東400キロほどの山中にあるオアハカ(Oaxaca)市で既に半年もの間、民衆蜂起が続いている。あまり注意を払って来なかったので詳細を知らないのだけれど、発端は教師のストライキで、それに市民が呼応し、州知事の辞任などを求めているものだ。

11月25日、デモ隊と機動隊、政府系民兵組織などの間で大規模な衝突が起こったらしい。今週の金曜日(12月1日)には、公正さに大きな疑惑を残した選挙で選ばれたカルデロン氏が大統領に就任する。急速に事態が悪化するのではないかと、心配である。

Oaxaca, November 25, 2006

写真はチアパス・インディメディアのサイトから転載(非商業的な転載は自由とされている)。ワシントンDCのインディメディアのサイトに、同じ場面をビルの上から撮った写真がある。それを見るとよく分かるが、道の向こうのほうにいるのは機動隊。抗議行動の中心を担っている APPO (= La Asamblea Popular de los Pueblos de Oaxaca)のサイトや、 Oaxacalibre !!、オアハカのラジオ局 Radio Universidad のサイトなどにも、記事、動画等がある。

以下、自分のための備忘録として。駐日メキシコ合衆国大使館 Fax: 03-3581-4058。名古屋、京都、大阪、福岡に「名誉領事館」があるらしい。

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2006年 11月 28日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006.11.27

イスラエルが対人地雷を使用

U.N. group: Israel laid mines in Lebanon ― 先週の金曜日と土曜日に、レバノン南部で地雷の撤去にあたっていた人たちが相次いで負傷し、U.N. Mine Action Coordination Centre, South Lebanon は、地雷の形状などの特徴から、爆発したのが今年の夏、イスラエルがレバノン侵攻時に敷設した対人地雷であると断定しています(MACC-SL のサイトや Electronic Mine Information Network では、この AP 電に関する発表は確認できませんでした)。

素人考えだと、対人地雷は自分の陣地に敵が攻め込んで来ないようにするための、城のお堀のような防御用の兵器のような印象がありますが、侵略戦争にも使われるのですね。撤退する時にばらまいてくるのでしょうか。イスラエルは2000年のレバノン撤退時にも多くの地雷を敷設しており(対人地雷禁止条約発効後ですが、イスラエルは当然、署名していません)、今回爆発が起こったのは、2002年から2004年にかけてその撤去が行なわれた場所だそうです。賽の河原のようと言うか、なんとも虚しい思いがします。

金曜日の爆発は、レバノン・イスラエル国境から3キロほど離れた Deir Mimas という村で起こったもの。羊飼いが放牧させていた山羊が地雷に触れて爆発が起こり、近くで撤去作業に従事していた人たちが助けに向かう途中で、彼ら自身、地雷に触れてしまったとのことです。不発のまま残っているクラスター爆弾にしろ、対人地雷にしろ、そこで生活することをできなくするために、わざとやっているのかなあ。悲しいことです。

ところで、この記事を書くにあたって、外務省の「わが国の対人地雷問題への取り組み」というページを参照していたのですが、ページの一番下で ICBL(地雷禁止国際キャンペーン) に飛びそうなリンクが、アメリカの退役軍人の会に向いています。ICBL の創設にも大きく関わった団体らしく(たぶん、そのせいでリンクがこうなっているのでしょう)、イラク戦争に関しても批判的な立場を取っているようです。

2006年 11月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.11.26

ヤムナは泣いている

デリーの東を流れるヤムナ川。マハーバーラタやラーマーヤナにも登場する神聖な川なのだと言う。そのヤムナ川のほとりに、Yamuna Pushta という、人口15万人を有する巨大なスラム街があった。Yamuna Gently Weeps は、このヤムナ・プシュタが環境美化等の名目で2004年に取り壊された際のドキュメンタリー映画だ。

再定住計画もないまま取り壊しが行なわれたため、12万人以上の人々が行き場を失った。インド最高裁は「貧困を理由にしてスラムに違法に居住することは許されない。だれもあなたがたにデリーに住むことを強制したわけではない」と述べ、住民に立ち退きを要求したと言う。しかし、自ら望んでスラムで暮らしたり子どもを育てたりする者などおらず、彼らがそこに住むのは、農作物の値下がりなどにより、農村部での暮らしが不可能になったからだと、監督の Ruzbeh N. Bharucha さんは言う。スラムやホームレスの問題は、都市の問題ではなく、国全体の課題であり、また農業地帯での貧困の一因に貿易の自由化があることを考えれば、世界全体の課題であると言えるだろう。

インド政府は、スラム街に違法に居住する住民がし尿処理の行なわれていない廃水を垂れ流すことによってヤムナ川が汚染されているとしている。そう書き記されたページには、日本政府の国際協力銀行と外務省ODAのロゴが貼られている。一方、Yamuna Gently Weeps の映画の制作には、キヤノンのインド現地法人が協力したらしい(India Together の記事)。家を失った人たちの生は、私たちと決して無関係ではない。

映画は、英語でナレーションが入っていて、ヒンディー語の会話部分には英語のサブタイトルが入れられているそうだ。インドではすでにDVDが発売されているとのこと。この20日にはベルリンの映画祭で上映されたそうだ。日本でも観られる日が来るような気がする。

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2006年 11月 26日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.25

フィリピン大で学生スト

フィリピン大ストのポスター

UP students cry no to tuition hike by 300%, boycott classes ― フィリピンの Inquirer 紙によると、国立フィリピン大(the University of the Phillippines = UP)では、来年度の授業料を現行のほぼ3倍とする話が進んでいて、Dilman キャンパスの学生が23日、ストライキを行なった。

UPシステムでは、1989年以降、学費値上げが行なわれていない一方、年々、国からの運営費交付金は減り続けている。理事会の方針が実行に移されれば、現在、キャンパスによって1単位あたり200ペソから300ペソ(約470円から700円)の授業料が600ペソから1,000ペソ(約1,400円~2,350円)に引き上げられる。在学生は除外され、来年度の新入生から適用されるということであるが、世帯あたりの平均年収が約35万円である(フィリピン政府の統計、2003年度)ことを考えると、経済的に恵まれない層にとっては、教育を受ける機会が著しく遠のくことになるのは容易に察せられる。

政府全体の財政縮小傾向の中、大学当局は、政府予算増額に悲観的であると説明しているが、学生側は値上げに断固として反対する態度を変えていない。値上げを批判する人たちの間からは、政府の腐敗を厳しく問う声も上がっている。

写真は、発行が止まっている学生新聞 Philippine Collegian (KULE)による、集会参加と授業ボイコットを呼びかけるポスター。サイトには再配布歓迎と記されていた。

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2006年 11月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.24

イラクを忘れない

Iraq: over 3,700 civilians killed in October in new monthly high, UN reports ― 国連の発表によれば、2006年10月の一か月の間に殺害されたイラクの民間人は3,709人に上り、過去最高を記録した。民兵組織の活動が活発化していることによるもので、被害者の多くは手錠をかけられたり目隠しをされたり、拷問の跡が残っていたりといった状態で殺されているのが見つかったらしい。民兵だけでなく、警察や軍の制服を着用した者の犯行が目撃された例もある。警察に民兵組織関係者が潜入していたり、警察が民兵組織と癒着していたりするほか、警察の腐敗も進んでいる。司法制度も崩壊している。

2か月で18人のジャーナリストが殺され、表現の自由が脅かされているとか、マイノリティへの弾圧が強まっているとか、女性に対する「名誉殺人」や誘拐、レイプなどが増えているとか、学校への攻撃が頻発し、今年に入ってから300人を超す教員が殺害されている(学校や教師が置かれている状況については、IRIN にも報告がある)とか、まさに泥沼とか地獄絵といった表現が相応しい状態だ。その他、UN Assistance Mission for Iraq (UNAMI) の発表は、貧困化も急速に進んでおり、安全と経済的な安定を求めて、前代未聞の国内避難民の移動が生じているとしている。

こうなることは最初から分かっていて、心ある人々は世界で「武力で平和は築けない」と強く訴えたわけだけど、3年前も今も、世界は歴史から教訓を学べないお馬鹿さんたちに牛耳られている。日々のやり取りでは「馬鹿は相手にしない」と決めていればいいことだけれど、社会全体がずるずると劣化していくのは、目や耳を覆っても止まるわけではないのだから、困ったことだ。

ところで、今でも航空自衛隊が多国籍軍に参加して物資や兵器の輸送活動にあたっているわけだけど、いったい毎日いくらぐらい使っているのだろう。大義なき侵略行為に荷担しながら国内では生活保護費の削減って言われても、納得できない。

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2006年 11月 24日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.23

参議院にもファクスを送ろう

参議院の教育基本法特別委員会の名簿を、Windows のファクスで扱いやすいように加工しました:委員名簿(CSV形式。右クリックで保存)。

今回は、Outlook ではなく、 Windows の「アドレス帳」にインポートするのに適した形にフィールド名をつけてあります。スタートボタン~すべてのプログラム~アクセサリ~アドレス帳と降りて行って、ファイルメニューからインポートした上で、ワードの印刷からFaxを選択し、ファクス送信ウィザードの検索画面で「その他」のフィールドに「参」と入れると、特別委の委員にファクスを送れるようになります。手で送るのより数倍楽になりますから、ファクス送信を躊躇していたかたも、ぜひ。前回の記事も参考にしてください。

ファクスドライバのインストールから、アドレス帳のインポート、ファクス送信時の一連の操作のスクリーンキャプチャを時系列に並べて貼り付けたワードファイルも作りました。だれか、言葉の説明を書き足してマニュアルとして完成させてくれないかなあ。

まさに、「力及ばずして倒れることは辞さないが、力尽くさずして挫折することを拒否する」の心境です。

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2006年 11月 23日 午前 12:16 | | コメント (4) | トラックバック (11)

2006.11.22

美しい国、日本の魅力

これ、何のランキングか分かりますか?

  1. オーストラリア
  2. アメリカ
  3. イタリア
  4. フランス
  5. ギリシャ
  6. イギリス
  7. スペイン
  8. ニュージーランド
  9. モルジブ
  10. インド

国の「ブランド力」のランキングです。Country Brand Index より。旅行業界が行なった、旅行先としての好感度の観点からの調査です。世界各国での意識調査、専門家の意見、さまざまな統計などを総合して順位を決めたとのこと。

日本は、総合ランキングでは上位入賞はなりませんでしたが、歴史で9位、芸術文化で5位、安全で10位、ビジネスで7位、ビジネスのしやすさで8位、出張のついでに観光したくなるかで8位、買い物で5位に選ばれています。よかったですね。

ちょっと気になるランキングを二つ。「本物っぽさ」の1位から10位はインド、ニュージーランド、エジプト、南アフリカ、タイ、コスタリカ、レバノン、イタリア、ペルー、モロッコ。今後人気が出そうな国という「将来性」のカテゴリーは、中国、クロアチア、アラブ首長国連邦、南アフリカ、アルゼンチン、チリ、ベトナム、コスタリカ、ペルー、トルコでした。

沖縄県知事選での惜敗を受けて、なにげに、美しい国とか、歴史と伝統とか、「カントリー・アイデンティティ」とかに絡めた話をして、権力にすりよっている…ように見えますか、この記事。勢いでタイトルもそれっぽくしてみました(出典はもちろん安倍首相の所信表明演説)。こういうボタンでも付ければ、完璧なんだけど。

本当は、ロンドンで開かれた催しにビアフラ独立運動の活動家が乱入したという話(ナイジェリア This Day 紙の記事)について書き出したのですが、その催しがナイジェリア政府が国の「ブランド力」を高めるためにやっている Heart of Africa Project という企画のものだったので、大きく脱線してしまいました。ランキングの話はここらへんから。

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2006年 11月 22日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (1)

2006.11.21

フランスで留学生の待遇改善

フランスのニコラ・サルコジ内務相は、右寄りで排外的なイメージが私の頭の中で強いので、ちょっと意外だったニュース。ヌーベル・オプセルバトール誌が19日に掲載した "Etudiants étrangers: Sarkozy prend des engagements" という記事によれば、フランスで学ぶ留学生に対して、複数年有効の滞在ビザの発行や、現在17時間30分に制限されている週あたりの就業時間を21時間にまで拡大すること、就業のための手続きを簡略化することを、サルコジ内相が約束したらしい。フランス全学連(L'Union nationale des étudiants de France = Unef)議長の Bruno Juillard さんが内相からの手紙の内容を明らかにしたもの。留学生の待遇改善には、やるべきことが多く残っているが、「重要な第一歩だ」と UNEF 側は評価している。

来年の大統領選に向けて、右翼的なイメージを修正にかかっているのかなとか思うが、どうなんだろう。

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2006年 11月 21日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.20

ブルカはカフカ

ブルカ(Burqa)。タリバン統治下のアフガニスタンで女性が着用を義務づけられていた、すっぽりと全身を覆う、オバケのQ太郎みたいな衣装。約100万人のムスリム住民の住むオランダで、ブルカの着用を非合法化する法案が提出されようとしている。英オブザーバ紙の記事

今週半ばに行なわれる総選挙で与党キリスト教民主同盟が信任されれば、公共の場で顔を完全に隠すことを禁ずる法律を国会に上程するという話で、一応、適用範囲はスキーマスクやフルフェイスのヘルメットなどにも及ぶが、ムスリマたちを念頭においた規制案であることは間違いないとして、イスラム団体は強く反発している。もっとも、オランダ全国でブルカを着用しているムスリマは30人程度であると考えられており、この論議自体がかなりカフカ的な感じもする。

宗教上の自由だといって何でも(例えば、被害を受けた人たちの気持ちも斟酌しないで戦争犯罪人を祀るとかが)許されるわけではないと思うのだけれど、影響を受ける人たちがごく限られているというのなら、法律で権威的に取り締まる前に、まず一人ひとりに説得に行ったらどうかと思ってしまう。まあ、そういうことをやらないのが近代国家というやつなのかもしれない。

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2006年 11月 20日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2006.11.19

カザフスタンの正書法

映画 "Borat" の大ヒットで話題のカザフスタンが正書法をキリル文字からラテン文字に変えるらしい。Eurasia Insight の記事で知った。ナザルバーエフ大統領が先月末に国内諸民族会議で意向を明らかにしたもの。来年3月までにウズベキスタン、アゼルバイジャンなど、同様の正書法切り替えを既に行なった国々で調査を行い、実施スケジュールを諮問委員会が答申する。

現行の正書法に言語学的に不備があるわけではなく、ラテン文字が氾濫するインターネット時代にキリル文字は不便だからという実用的な理由によるもの、と説明されている。日本にいると、パソコンが普及して漢字とかを扱うのがだいぶ便利になった気がするのだけれど、ちょっと感じ方が違うらしい。Unicode/UTF-8 では不満が残るのだろうか。詳細は不明。もちろん、ロシアの勢力圏から少し距離をとろうという政治的、文化的な思惑もあるだろう。カザフスタンの人口は、約5割がカザフ人、約3割がロシア系である。トルコ系諸国の結束強化という地政学的な含意もあるのかもしれない。

ちなみに国営新聞社の報道を見ると、ナザルバーエフ大統領は同じ演説でロシア語の重要性にも配慮を示す発言もしているし、さらには「これからの世代は英語も学び、3か国語話者になるべきだ」とも言っている。

カザフスタンでは、1929年までアラビア文字が用いられていて、その後ソビエト当局により一時ラテン文字が導入され、1940年からはキリル文字に切り替えられた。100年のうちに4回目の切り替えとなるわけだ。

別にいつもそういう話に持って行こうと思っているわけじゃないんだけどさ、こういう波瀾万丈の国で、自分たちの伝統を護ろうみたいな話が出るとか愛国心の昂揚が図られるとかなら分かるんだけどさ、なんで平和な日本でナショナリズムなんだろ。平和の尊さって、空気のようで、忘れられてしまったのだろうか。

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2006年 11月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.18

彼の死の伝えるメッセージ

自分がいつ死ぬかとか、どんな死に方をするかを私が選ぶなどというのは許されないと考える人は多いだろう。私は、自分には死は一回しか訪れないのだから、いい死に方をしたいと思う。何かの意見表明のために死ぬというのは、飲酒運転の車に壮絶に跳ねられるのよりいいとは考えられないだろうか? たばこを吸う人は肺がんで死ぬことを選んでいるとは言えないだろうか。そのどこに尊厳があると言うのだろう。環境をないがしろにする人は、自分もこれから来る世代をも殺しつつあると言えるのではないか? わたしの意見はこうだ:あんたの起こす野蛮な戦争にお金を払わねばならないというのであれば、あんたの世界には住みたくなんかない。私たちの国の脅威になるようなことなどしたこともない無実の一般市民の大量殺害を財政援助するなどというのは、まっぴらごめんだ。私はそんな茶番劇の一部になんかなりたくはない。私の良心は、自分があんたの十字軍に参加することなど許してはくれない。「臆病者はああやって去っていくのさ」などと言う人が出てくるかもしれない。そんな意見はあまりにアホらしくて、返事をする必要など全くない。私に言わせてもらえれば、私がやろうとしていることは新しい扉を開く行為なのだ。

という遺書を残して、一人の人間が、自分の体に石油をかけ、炎に包まれて、死んでいった。2週間ほど前の、シカゴでの出来事だ。Malachi Ritscher さん(1954年1月13日‐2006年11月3日)。音楽評論家。文学をこよなく愛したと言う。だれとでも気さくに話したが、本当に親しい友だちはいなかったとのことだ。

彼の死を悼む文章の中に、「憂鬱や絶望は、その人の生活の中の出来事によっても引き起こされるが、政治的な経験、つまり疎外、無視、不公正を糾すことのできない無力感などによっても募る」とあった。本当にその通りだと思う。私が調子を一番崩していた時は、イラクでの戦争が始まった時であったし、今また私は、とても深い不安に陥りつつある。

私の中で、「抗議の焼身自殺」という行為は、とても大きな位置を占めてきた。子どものころ、ベトナムの僧侶が祈りの姿勢のまま死んでいくのを見て涙したし、一回目の湾岸戦争のころには、私の住んでいた町で一人の若者がそうやって死んでいった。だから、私にとって飛行機の乗り継ぎ点でしかなかった町に住んでいた、この見知らぬ友の死は、彼の思想は、私の中で強く共鳴する。

死を選ぶことによって伝わるメッセージと、死んでしまってはできない事柄の重みとを天秤にかけ、今日の、そして毎日の、自分のあるべき姿を決めていこう。

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2006年 11月 18日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.11.17

エルサレムの学校で

The Children's Revolution: Jerusalem School Brings Together Jews and Arabs ― ドイツの雑誌、シュピーゲルの記事。エルサレムにあるユダヤ人とアラブ人の子どもたちが共に学ぶ小学校が紹介されている。授業は、ユダヤ人の先生とアラブ人の先生がチームになってヘブライ語とアラビア語で教え、子どもたちはバイリンガルとして育っていく。お互いの気持ちになって理解することを学ぶというのが、この学校の教育の一番の目標だ。

もちろん、ユダヤ人の家庭とアラブ人の家庭では、住む町の貧富の格差は歴然としている。保守的なユダヤ教徒からはイスラム教徒と一緒の学校などというのはあり得ないという反対もあるし、子どもをこの学校に通わせるアラブ人は隣人に「お前の子どもはイスラエル人になってしまう」と非難されたりもする。しかし、学校を通じ、今までお互いと接触することもなかった親たちの間にも交流が生まれ始めている。意識改革は確実に始まっているのだ。

子どもたちは「真実は必ずしも一つではない」ことを学ぶ。設立以来、学校が唯一直面した問題はイスラエルの独立記念日をどう扱うかだったと言う。パレスチナ人にとっては大きな災い(ナクバ)の日。おそらく、記事には書かれていない小さな問題はいくつもあるのだろうが、それでも学校は続いている。

エルサレムは、パレスチナ人とユダヤ人が近くに密集して住んでいるという意味でまさにフロンティアなのかもしれないが、異なる文化や言語を持つ人々が行き来をしながら暮らしているという意味では、世界全体と何ら変わるところはない。自分たちの姿と重ね合わせて考えてみよう。この世の中で偏狭に自民族の伝統や自文化の価値観を強調することを通じて「愛国心」を育もうなどというのは、とても愚かしいことなのだ。

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2006年 11月 17日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.11.16

ウィンドウズでファクスを送信

ウィンドウズでファクス
衆議院教育基本法に関する特別委員会での審議打ち切り・与党単独強行採決をとても残念に思います。

教育は国家百年の計と言われます。これから教育を受ける世代の将来が、拙速に、このような歪んだ民主主義の中で決せられたことを、国民の一人として大変恥ずかしく感じます。

という文面で特別委員会の委員45名のうち39名にファクスを送りました。委員長の森山眞弓議員は何回かけてもお話し中。残り5名(自民党の佐藤剛男、大島理森、島村宜伸、北村誠吾、民主党の野田佳彦の各議員)はつながらないみたい。

国会議員などにファクスを送る時は、Windows + Office がとても便利です。国立大学法人化の時以来4年ぶりに活用しました。知らない人も多いと思うので、だれか図解入りのマニュアルを作れば、もっとファクスを送る人が増えるような気がします。大まかな手順は以下のようなものです。分かりにくいと思いますが、参考にして試してみてください。

  1. パソコンに電話線(LANケーブルではない)をつなぐ。
  2. コントロールパネルの「プリンタとFAX」で Fax ドライバをインストールする。
  3. Outlook (Express じゃなくて、Office についてくるほう)に教育基本法特別委員会の名簿をインポートする(コンマ区切りのテキストファイル。フィールド名を Outlook に合わせてあります。リンクを右クリックして保存してください)。
  4. Word で送信する文章を作り、ファイルメニューから印刷。プリンタに Fax を選び、OK。
  5. 送信ウィザードに従って進む。アドレス帳から検索。「その他」のフィールドで「衆」を指定すると、全員該当する。一行目をクリックした後、シフトを押しながら最後のエントリーをクリックすると全員選択できる。宛先、をクリック。あとは、OK、次へ、など。
  6. 順番に送信している間は、他の仕事をして待つ。よほど非力なパソコンでなければ、裏で仕事をやらせておいて大丈夫です。送信状況は FAX コンソールで確認できます。

差し込み印刷を使えば、議員ごとに名前入りのファクスを送ったりできるのかもしれません。ご存じのかたがいらっしゃいましたら、お教えくださいませ。

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追記:参議院特別委員会のリストと、Outlook ではなくウィンドウズのアドレス帳に直接インポートする方法を掲載しました。11月23日の記事をご覧ください。

2006年 11月 16日 午前 12:42 | | コメント (0) | トラックバック (5)

2006.11.15

涙の最終回なんて嫌だ

衆議院教育基本法特別委員会のテレビ画面

今日は衆議院TVに目がくぎづけ! …になりたいところですが、仕事があるので、そうも行きません。いや、今も、もっと気の利いたことを書きたいと思いつつ、まだ仕事が片付かず、こんなおしゃべりを書いて今日のブログはごまかそうという作戦です。情けない。

教育基本法「改正」情報センターによれば、14日の教育基本法特別委員会では、与党側が15日の午後に4時間の総理出席の締めくくり総括質疑と採決を行なう提案をしたが、野党側は反対姿勢を貫いた。15日は理事会が8時半、9時から中央公聴会。午後1時から委員長職権で委員会招集とあります。教育法学会のサイトには「強行採決!?」との予測も。読売新聞によると安倍首相が会期延長はしない考えと教育基本法の「速やかな成立を図ってもらいたい」という意向を明らかにしたとのこと。採決が強行されれば、野党は審議拒否に入って、国会が全面的に止まり、結局、参議院で十分な時間が取れなくなる…のかな。どうも政治のことは分からない。

だれが言ったか知らないけれど「教育は国家百年の計」。どうかその「基本」を拙速な安普請ででっち上げるようなことは、やってほしくありません。

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追記:この記事を投稿したのと入れ違いに「自民党が採決の予定を文書で通告。強行採決必至。野党は採決をさせない方向で共闘」「議員会館前で座り込みがある」「京都では6時から四条河原町阪急前でアピール行動」などのメールが続々と… あきらめず、団結してがんばろう。

2006年 11月 15日 午前 12:07 | | コメント (2) | トラックバック (2)

2006.11.14

パレスチナで教育を受ける権利

ロイター電 "Gaza students lament ban on studying in West Bank" が、ヨルダン川西岸地区の大学に在籍するガザ地区在住のパレスチナ人学生がイスラエル当局によって西岸地区への立ち入りを禁止されている問題を取り上げている。

自爆テロ防止などの名目で、何百人ものガザの学生がイスラエルを通ってのみならずヨルダン経由での西岸地区立ち入りを阻まれ、教育を受ける機会を奪われているらしい。ガザのアルアクサ大学で西岸のベツレヘム大学からの衛星回線を通じた授業を受講したりしているが、実習科目は学ぶことができない。

作業療法士を目指している10名の学生の立ち入り禁止措置が不当であるとしてイスラエルの人権団体 Gisha が起こした訴訟で、イスラエルの高等裁判所は12月半ばまでに政府が弁明を行なうように求めているとのことである。イスラエル防衛省は「学生を狙い撃ちして立ち入り禁止措置をとっているわけではない。パレスチナ人はだれも西岸地区に入ってはならないのだ」と説明しているが、なんとも不条理劇のやりとりのようだ。

裁判所は、立ち入り認可の審査がなぜ学生一人ひとりに対して個別に行なわれないのか、説明を求めていると言う。これは一見、「そもそも教育を受ける権利を奪うことが許されるの?」という原則論からは非常に消極的な要求にも見えるが、実は、民族や人種を十把一絡げにして個人を見ないという民族主義的、人種差別的な思考法を痛烈に批判する言葉なのかもしれない。

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2006年 11月 14日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.13

ヒレの多いイルカと、宇井純さん追悼

一週間ほど前に「第4のひれ持つイルカ発見」というニュースが新聞に載っていた。陸に棲んでいた鯨類の祖先が海に住み家を移した進化の過程を解き明かすヒントになるのではないかという、研究者の期待に満ちた談話も紹介されていた。

このイルカが見つかったのは和歌山県太地町沖の熊野灘。記事をよく読むと「捕獲したバンドウイルカ118頭の中から見つかった」と書いてある。最近のジャパンタイムズ紙の記事(購読には無料の読者登録が必要)によると、太地町では秋から春先にかけて年間2,000頭から3,000頭のイルカが捕獲され、その多くは食肉として市場に出回るらしい。太地町の漁獲高は日本全国の1割超にあたる。

ジャパンタイムズの記事に北海道医療大学薬学部の遠藤哲也さんによる研究が言及されていた。秋山記念生命科学振興財団というところのサイトに遠藤さんの研究報告「市販鯨肉の水銀汚染-種差と地域差について」があった。全国でイルカなどの小型鯨類(歯鯨)の赤身肉を購入し、水銀濃度を計測すると、すべてのサンプルで旧厚生省が定めた海産物の基準を上回っており、ラットに1週間食べさせるという実験では中毒は認められなかったものの、「慢性的に汚染度の高い鯨肉を摂取すればメチル水銀中毒になることは疑う余地がない。歯鯨の赤身肉は妊婦のみならず、健常人も摂食を避けた方が賢明である」という結論が出されている。

メチル水銀中毒である水俣病の場合、廃業を強いられた漁民の補償を避けるため、メチル水銀が原因だと明らかになってからも熊本県は一度も禁漁措置をとることはなかった。鯨肉に含有される有機水銀の危険性が一般的に認識されているのにもかかわらず、その売買規制等を行なわないこと、そして捕鯨に代わる支援を漁民に行なわないことは、公害一般は言うに及ばず、水俣病と同じ有機水銀の問題についてさえ水俣から私たちが何も学ばなかったことを意味する。

水俣の人々とともに闘った宇井純さんが死んだ。その功績を讃え、ご冥福を祈るとともに、私も市民の一人として彼の遺志を継ぐ努力をしていくことを誓いたい。

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2006年 11月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.12

ブイヤット湾公害裁判で論告求刑

インドネシアのブイヤット湾公害裁判は、11月10日、検察が求刑を行ないました。内容は、Newmont Minahasa Raya 社の社長 Richard Ness 被告に対して3年の懲役と5億ルビア(約650万円)の罰金、およびニューモント・ミナハサ・ラヤ社に対して10億ルピア(約1,300万円)の罰金です(ジャカルタ・ポストの記事)。

AP電BBCによれば、次回公判は12月5日で、被告側が反対弁論を行なって結審するようです。

このブログでは、ニューモント社による金採掘の廃棄物投棄によるブイヤット湾の汚染の問題を継続的に取り扱ってきました。10月31日の記事10月9日の記事、およびそこからリンクの張られている過去の記事をご参照ください。

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2006年 11月 12日 午前 12:19 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.11

各国で進む同性婚の認知

マイノリティが、その社会のマジョリティと変わるところなく、人間らしく自分らしく生きていける社会にしていくという理想を少しでも現実のものにしようと考える時、同性婚の法的な確立は、当事者でなくとも、強く求めていかなければならない課題だと考えている。

昨日は、三つの国から、同性婚の認知が進んでいるというニュースが届けられた。

アメリカで唯一、同性婚が合法化されているマサチューセッツ州では、反対派が同性婚は違憲とする州憲法修正案を提案していたが、それを否決して今期の議会を閉会した(ボストン・グローブ紙の記事)。

メキシコでは、首都メキシコ市の議会が同性間の民事婚(civil union)を合法化した。同性婚容認派の市長が署名した後、120日で発効する。今回の論議では現地のカトリック教会も表だった反対活動を行なわなかった(El Universal 英語版の記事)。

南アフリカでは、議会の the Home Affairs Portfolio Committee が同性間の民事婚を認める法案を可決し、来週初めに本会議に送られる。与党 ANC が賛成しているので、法案成立は間違いないと言われている(AP電)。同性愛に対して偏見の強いアフリカで(記事によれば、現在でもジンバブエ、ケニア、ウガンダ、ナイジェリア、タンザニア、ガーナなどの国で同性愛が違法とされている)同性婚が認められるのは初めてとなる。ちなみに、アパルトヘイト終焉後に制定された憲法で、南アフリカは性的な指向に基づく差別を禁止している。

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2006年 11月 11日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.10

ドイツの感情

ドイツの Spiegel 紙の記事 "Far-Right Views Established Across German Society" およびイスラエルの ynet の記事 "Study: 15 percent of Germans claim superiority" が、ドイツ社会民主党系のシンクタンク Friedrich Ebert 財団が行なった意識調査の結果を報じている。他民族排斥、ユダヤ人への偏見、ヒトラーや独裁の肯定などの右翼的な感情が予想外に広くドイツ市民に広がっている、というのがその結論だ。

5月から6月にかけて、ライプツィヒ大学の Elmar Brähler さんと Oliver Decker さんによって約5,000人を対象に行なわれたこの調査からいくつか数字を拾うと、

  • 36.9%が「外国人労働者はドイツの福祉の甘い汁をすするために来ている」と考えている
  • 28%が「武力を使ってでもドイツは世界的な地位を確立すべき」と答えた
  • 27%が「外国人が嫌い」と答えた
  • 14%が「ユダヤ人はドイツ人と異なっていて、ドイツに住むのに適さない」と考えている
  • 9%が「独裁制が望まれる状況もありうる」と考えている。

外国人排斥の感情は所得の低いドイツ東部でより強く見られるが、反ユダヤ感情は逆に旧西ドイツで強く見られるらしい。反ユダヤ感情は老人と失業者でもっとも強く見られ、学歴に比例して弱まり、また女性は男性ほど偏見が強くないことが観察されている。右翼的な考えをはぐくむ要因としては、現実の経済的な困窮よりも政治的な無力感のほうが大きいともされている。

イスラエルでパレスチナ人に対する偏見を調査したら、もっとすごいのではないか(8日に行なわれた、厳しく糾弾されるべきベイト・ハヌーンの虐殺を見ると、アラブ人を人間だと思っていないのではないか、とさえ思えてしまう)とか、日本はまだここまで酷くないんじゃないかとか、いや、似たようなものだろうかとか、いろいろ考える。

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2006年 11月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.09

大学の商業化

Commercialization of the country's higher education ― ジャワ島中部 Semarang 市にある Diponegoro 大学学長 Eko Budihardjo さんによる論説記事。11月7日付けのジャカルタ・ポスト紙に掲載された。アメリカの高等教育に関して最近出版された書籍を紹介しつつ、インドネシアでも大学に経済原理をそのまま適用しようとする動きが強まっているとし、警鐘を鳴らしている。

大学の商業化がインドネシアにも及びつつある証拠として、Eko さんは「すべての国立大学を民営化モデルのもとに運営されることになる」とした最近の報道をとりあげ、国立大学の民営化モデルが現在インドネシア政府が議会に提出しようとしている教育関連法案に盛り込まれていることを指摘している。これに対し、Eko さんは

しかし、高等教育の最大の目的は知的なコミュニティを作り、縦横にわたる流動性を提供し、社会正義と教育の機会均等を保障し、研究を通じて「真理」を発見することであり、それは狭い商業的な圧力によって汚されることから護られなければならない

と主張している。また、競争力や説明責任を大学が持つことは重要であろうが、

しかし、私を含め多くの人は、国立、私立を問わず、大学は決して、学生を消費者として扱ったり、研究や教育を「製品」や商品として扱わなければならなくなるようになることを許してはいけないと考えている

ことに注意を喚起している。

産学連携の名の下に不道徳な企業経営(具体的には、アメリカのエンロン社のもの)に大学が関与することになった例をあげ、

教育と利益追求をごちゃ混ぜにすることは、学問的なコミュニティの高潔さや誠実さにまだ信を置く多くの人々を疎外することに他ならない。アメリカで起こったことは貴重な教訓をもたらしてくれる。高等教育は常に自分を変えることに心を開いていなくてはならないが、その変化は公共の善としての教育の機能を逸脱させてはならないのである

と結んでいる。

日本の大学の学長で、これだけはっきりと正論を述べることのできる人がいったい何人残っているであろうか。

記事中で紹介されている書籍は以下の三冊:

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2006年 11月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.08

わずかでも、声をあげることにした

教育基本法全国集会ポスター

衆議院の教育基本法特別委員会の審議が打ち切られようとしているこの時期に、教育に携わる者として何も言わないのはよくないと考えて、これを書いています。私は教育基本法を変えようという動きに強く反対します。議論が尽くされているとは思えません。拙速な審議打ち切りや採決は行なわれるべきではありません。

半年前に触れて以来、教育基本法の議論については何もここには書きませんでした。この問題に関して語られていることを十分に消化できているという自信がないことと、私自身が新法案の文面そのものよりも、なぜそのような法案を出すのかという意図に警戒感を感じており、それを説得力ある形で表現することができないこと、実質的な行動にほとんど参加できそうにないことから、発言することに躊躇を感じてきました。でも、今は一人でも多くの人が声をあげることが大切なのだと思います。

政府与党が法案を出してきた意図とは、よく言われるように、復古的な価値観の押しつけとか、ナショナリズムの強制であるとか、憲法を変えて「戦争をする国」を作るための道ならしであるとかだと私も思います。それらを私は望みません。

地方公聴会での「やらせ発言」が明るみに出て、すべては茶番なのかという、苦々しい思いを感じています。人々の意見を聞く「ふり」だけをする政府を私は信頼しません。

上は、教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会のチラシ写真です。もし、集会人間の鎖、座り込みなどに参加するつもりのかたがこれを読んでいらっしゃいましたら、どうか、あなたの声に、つなぐ手のひらに、私の気持ちも宿らせてくださいませ。

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2006年 11月 8日 午前 07:13 | | コメント (2) | トラックバック (2)

2006.11.07

パレスチナを読む

今月の Words Without Borders はパレスチナ特集。9人のパレスチナ人作家、詩人の作品が英訳されて紹介されている。選ばれた9篇には、戦闘的な作品はなく、どちらかと言えば「諦め」に似た静けさを感じさせるものばかりであるのが少し気になる。

  • Nassar Ibrahim "The Shoes" ― ラマラ地区に入る検問所でのパレスチナ人とイスラエル軍兵士の知恵比べ。
  • Azmi Bishara "Rababa" ― 検問所に現れたラババという一弦の胡を持った男についての、淡々とした描写。
  • Mahmoud Shukair "Mordechai's Mustache and His Wife's Cats" ― 検問所勤務に志願したユダヤ人の頭を行き交う妄想と、彼がなぜひげを剃ったかについての顛末。
  • Adania Shibli "Silence" ― 聴覚障害を持つ少女の孤独と疎外。非常に美しい。
  • Mahmoud Darwish "Diary" ― パレスチナを代表する詩人による今年のある夏の日の日記と、詩2篇、そして蚊をめぐるコミカルな小篇。
  • Zakaria Mohammad "Is This Home?" ― 難民生活と帰還。記憶、アイデンティティ、喪失など、パレスチナの生が凝縮されている。
  • Atif Abu Sayf "Still Life: Scenes in Gaza Time" ― 最初の2篇ほどは、まさにモノクロの写真のようであるが、徐々に語り手の息づかいまで聞こえるようになる。ガザの風景点描。
  • Hala Shurouf "My City's Ceiling Is Too Tight" ― 人口過密による息苦しさと、作者自身の心のインバランスを重ね合わせた詩。
  • Fadwa Touqan "Longing Inspired by the Law of Gravity" ― すべてを失い、息を潜めて死を待ち望む老人の詩。

ふと、日本の植民地であった朝鮮で、張赫宙が「朝鮮の貧苦の情を、広く世界にしらせ度い」ために「外国に翻訳される機会も多い」ことを日本語で創作をする理由として挙げていたという話を思い出した(南富鎭、2006「文学の植民地主義」、世界思想社)。心ある人たちの努力により文学をもってパレスチナの実情を知ることができた今、私たちはその状況の変革に関与していくことが求められているわけだ。

私たちが無関心でいる間にも、パレスチナではイスラエルの攻撃によって死者が増え続けている

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2006年 11月 7日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.06

ラテンな選挙

Sandinista campaign logo

ニカラグアの大統領選の投票が始まりました。世論調査ではサンディニスタのダニエル・オルテガ候補が優勢なようですが、どうなりますことやら。親米のビオレッタ・チャモロ候補に負けた1990年の選挙でも、事前の予想ではオルテガ優勢と言われていたからなあ。

私がアメリカに留学した夏に、レーガン政権のいわゆるイラン・コントラ疑惑が起こり、連日、新聞のトップがその話ばかりだったのを思い出します。安保闘争後の社会に育った私がアメリカの帝国主義を初めて至近距離で目の当たりにしたのが、このニカラグアだったわけです。

上はサンディニスタの選挙キャンペーンのロゴです。和解、平和、前進。力を合わせればニカラグアは勝つ、かな? 出典はサンディニスタ(El Frente Sandinista de Liberación Nacional)のウェブサイトのダウンロードページです。選挙戦の歌のページもあって、ギター、アコーディオンにボーカルという、いかにも中米風の歌や、労働歌から、"Give Peace a Chance" のスペイン語版や、ものすごく都会的な曲(たぶん、テレビコマーシャル用)まで、mp3 でラテンの音楽が楽しめます。

日本でも、そのうち、選挙戦のテーマソングがネットで聴けたりするようになるんでしょうかね。なんとなく、自民党以外の応援をした芸能人はテレビから干される、みたいな展開を予想してしまいますが。公明党は人材に事欠かないか。今の野党はどうかなあ。曲のセンスとか悪そうな気がする。がんばれ。自民党はお金を大量につぎ込んで人気の歌手にいい感じの歌を歌わせるんだろうなあ。本当なら軍歌が似合うのでしょうけれど。

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2006年 11月 6日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.05

私たちの足跡

Living Planet Report 2006 ― World Wildlife Foundation が公開した年間環境報告。過去30年間で地球上の生物多様性は約30%減少したと分析しています。下の地図は、国別にどの程度、人間が環境に対して「足跡」を残しているかを示したもの。その国の人口を支えるためにどれぐらいの農地や、どれぐらいの漁獲高が必要で、どれぐらいの化石燃料を燃やしてどれぐらいの二酸化炭素を排出しているか、などを換算したものだそうです。日本は、身の丈の5割増し以上の環境への負荷を生じているとのこと。

WWF Ecological Footprint

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2006年 11月 5日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.04

英語で教える

韓国のハンギョレ新聞英語版ウェブサイトによると、韓国教育省は、2015年までに学校での英語の授業で韓国語の使用を禁止する方針を打ち出したそうです。2007年から、英語教師に対する特訓プログラムが開始され、2009年から、英語教師の資格審査を行なうとともに、英語のみで教授する授業が導入され、2015年にすべての英語の授業を英語のみで行なう形に移行するとのこと。現在行なわれている文法訳読法的な授業では話す能力が養成できないとの判断に基づくものです。

これから書くことは、よくない考えなのですが、書いてしまおう。私も英語を教えていた時があるのですが、英語だけで授業をしようとすると、けっこう気恥ずかしいものなのですよね。日本語で指示を出したほうが学生は的確に理解するし、そもそも学生と私の間にある日本語という、より便利な共通言語を棚上げして英語で教えるというのが、何となくウソっぽい感じもするし。「法律で、あるいは省令で、英語しか使ってはいけないことになってるんですぅ~」ということになれば、そういった気恥ずかしさが簡単に乗り越えられるような気がするなあ。なんだ、これ。奴隷の思想だ。

いずれにせよ、こんな人が文科大臣をやっているところで、こんなこと言っても無駄ですね。

で、こんなこと書くと、私が「英語万能主義者」だという誤解を招くかなあ。職場では、むしろ英語の覇権に異議を申し立てる側なんですが、本当は。

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2006年 11月 4日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.03

万国の労働者と

C'est La lutte globale (仏、リベラシオン紙)、New international labor union launched (米、AP電)など多数の記事が伝えているように、新しい全世界的な労働組合の連合体が発足しました。私が家で購読している日本の紙の新聞では記事が見つけられませんでした。ウェブで検索すると、日経の「世界最大の国際労連が誕生」、しんぶん赤旗の「新しい国際労働組織結成へ/「国際労働組合総連合」/来月ウィーンで大会」が引っかかるくらいです。

冷戦のさなかに創設された国際組織を解体し、東西対立ではなくグローバリゼーションとの対決姿勢を新たな基本方針とするようです。組織名は the International Trade Union Confederation/la Confédération syndicale internationale です。156か国、309組織、よそ1億6,600万人がその傘下に入ります。解体される前の旧組織に日本では連合が参加していました。

労働運動は、どんな政策を採るか、どんな政党と歩調を合わせるか等で、それぞれの国の中でいろいろと難しい問題を抱えているのだと思いますが、とにかく、多くの人がグローバリゼーションとの闘いのために手を合わせることになったのは、喜ぶべきことだと思います。何と言っても、私たちが働くことで回っている世界です。日本の新聞も、もうちょっと私たちの労働について真剣に報じてくれてもいいだろうに、と思ってしまいました。

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2006年 11月 3日 午前 12:00 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2006.11.02

東ティモールの写真

東ティモールでは、西部出身の将兵の処遇をめぐって表面化した対立に端を発する内乱状態が今も続いているようだ。ここのところあまり注意を払っていなかったのだけれど、これから独立やインドネシアによる侵攻、サンタクルス墓地での虐殺事件などのあった季節が来るので、少し目を配るようにしようと思った。

Tears in Timor: Pages from a Photographer's Notebook ― 今年、東ティモールの首都ディリを訪れた写真家の Norman Ng さんによる紀行文。Ng さんのサイトに、この文章と隣り合わせにして見るべき写真集がある。道を隔てて対立する東部出身住民と西部出身住民。日本なら高校生にあたる少年たちが石を投げたり、放火したりしている。小さな手桶で火を消そうとする女性がいる。彼女は、今燃え上がろうとしている立ち退いた隣人の家から電気を拝借していて、その家が燃えてしまっては困るのだ。等々、よくも悪くも生々しい場面に、Ng さんの写真と文を通じて私たちも立ち会うことになる。

(1999年の住民投票の後の混乱で虐殺された東ティモール人は約1,500人と書いてある。第二次世界大戦中の日本のティモール侵攻による死者は50,000人とも。)

実は東ティモールの話を書こうなどとは全然考えていなかったので、準備不足のままこれを書いています。Sylvia Plath の未公開の詩が発見されたというニュースについて書こうとしていて、そう言えばついこの間 Robert Frost の新しい詩も発見されたよな、確かその顛末が Virginia Quarterly Review に載っているという話だったよなと思い、サイトに行ったら、上記の Ng さんの文章を見つけてしまいました。VQR のサイト、なかなかいいですね。ナチス・ドイツを描いたグラフィック・ノベル Maus の作者 Art Spiegelman さんの自伝も連載中。

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2006年 11月 2日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.11.01

ギャローデット大、学長選考は白紙に

Gallaudet Board Ousts Fernandes ― ワシントンDCにあるろう者のための大学、ギャローデット大学で、学生たちが抗議の末、理事会の決定を覆し、次期学長の人選を白紙に戻させました。このブログでは半年前に取り上げた話題が、非常に感慨深い結末、ないしは、とても重要な転換点を迎えたことになります。

ギャローデットでは、10月に入ってから学生たちの抗議活動が活発化して、3日間にわたって学生が構内を占拠し、警察による排除によって逮捕者も出ています。新学長の再選考には、これまで以上の困難が伴うだろうことも予想されます。大学の構成員一人ひとりにとって、これからの日々は穏やかなものとは言えないでしょうが、広く、民主的にリーダーを選ぶことの重要さを多くの人が認識できたのは、決して無駄にはならないでしょう。

我が身を振り返ると、私の職場では、教授会で選ばれた選考委員の大多数が白票を投じるという、およそ尋常とは思えない選挙で新しい学長が選出されました(学内の意見を十分に反映した幅広い候補者リストが提示されなかったという意味です)。なのに、この一か月、私は授業の準備が忙しいだの何だのと言い訳を重ねて、現状を追認してきてしまいました。ただ単に学長を選ぶ過程がどうだったかということだけでなく、民主的な社会を維持するためには何をすべきか、どう生きるべきかという、より根本的な次元で、私はこの無為の日々を悔いるかもしれません。

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2006年 11月 1日 午前 12:01 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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