従軍慰安婦問題に関するアメリカ議会の決議
アメリカの議会下院外交委員会で14日、公聴会が開かれ、日本の首相による靖国神社参拝や遊就館の展示内容などに関しての意見聴取が行なわれたことが報じられています(見ていないのですが、ビデオがあります)。その前日には従軍慰安婦問題に関する決議が同委員会で可決され、議会本会議に送られたらしいのですが、なぜかこっちは報道が少ないようです。ネットで調べても日本の新聞社では、朝日新聞が人民日報経由の記事として伝えているぐらいです。
1930年代から日本の敗戦までの間、植民地や占領地で従軍慰安婦の徴用や拉致が行なわれ、奴隷的労働を強いられたこと、そして現代の日本で学校教科書から従軍慰安婦その他の残虐行為の記述が削除されつつあることを鑑み、日本政府に対して、正式に責任を認めること、日本の犯した人道に対する罪に関して教育を行なうこと、従軍慰安婦などはなかったというような主張を厳しく反駁すること、国連やアムネスティ・インターナショナルの勧告に従うことを要求しています。第109次連邦議会下院決議案 H. RES. 759 の提出時の文面はこちら。韓国のハンギョレ新聞の記事によると、若干の字句修正が行なわれたようです。委員会決議が行なわれたことは13日の議事次第から分かりますが、今、私がこれを書いている時点では、投票(すべて賛成票だったようです)に付された文面はまだこの法案に関する公式記録や民間の議会情報には反映されていません。これも見ていないのですが、審議のビデオがあります。
日本では、従軍慰安婦のかたがたの苦難にせよ、南京での虐殺にせよ、歴史修正主義者たちが大規模なプロパガンダを行なっていますが、徒党的というか内輪のナアナアというか、全く発展性のないことをやっているように思います。自分たちの信じているのが真実だと思うのであれば、例えばアメリカ議会に出向いて意見陳述をするとかしたらどうでしょうか。
Tags: 従軍慰安婦, 戦争責任, 歴史認識, 歴史修正主義, ナショナリズム
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2006年 9月 16日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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» 靖国神社と遊就館、米議会公聴会で厳しい批判 トラックバック Internet Zone::WordPressでBlog生活
14日開かれた米下院外交委員会の公聴会で、靖国神社と遊就館の展示について、厳しい批判が相次いで出されました。
「朝日新聞」やTBSのニュースが指摘しているように、もちろん靖国批... 続きを読む
受信: 2006/09/16 11:05:29
» 次期首相に参拝中止要請 米大物議員の抗議相次ぐ トラックバック milou's note Bis
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006091501001131.html 東京新聞 2006年09月15日 国際 次期首相に参拝中止要請 米大物議員の抗議相次ぐ 続きを読む
受信: 2006/09/16 19:48:11
» 米下院委員会「従軍慰安婦決議」を初採択 トラックバック 残 照
小泉首相の2002年の訪朝と《平壌宣言》から明日で4年を迎えます。
しかしその後この《平壌宣言》で確認された両国の国交正常化へ向けての歩みは進むどころか、むしろ逆行しつつあるように見えるのが偽らざる実態です。
この件について思うところをエントリーしようと考えていたのですが、先に昨日の記事(米下院外交委員長による「靖国参拝」批判、どう応えるの?)にトラックバック頂いた〈壊れる前に…〉さんの情報に関する記事を書くことにします。
断るまでもなく、頂いた情報が《平壌宣言》履行の前に横たわっている日... 続きを読む
受信: 2006/09/16 23:36:12
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コメント
政治家を始め、今の日本の伝統的エリートって、”日本”と自分自身を一体化させ(歴史の私物化)、それは無垢で輝くものだと信じたがっているように感じます。その上で、、自分にはエリートに相応しい見識も視野もないことを無意識のうちに自覚し、その埋め合わせで騒いでいるのか。
勝ち目のある勝負しかしない人たちだから、アメリカ議会に乗り込むなんてありえない。
彼らにとって、戦争犯罪とか従軍慰安婦とか、それらの言葉と日本とがイメージ上で結び付けられるのは身の毛もよだつ悪夢で、だからああも見苦しいまでに意固地になるんでしょう。
若い人たちが、あんな見苦しい流れに加わっているのを苦々しく思うという意見もよく聞きますが、僕は実は、それほど悲観していません。どうせ、根づくはずないと思っているからです。
様々の選択肢も他の可能性もあると知り、それらにも自分には不可知だった何らかの理があるのかもしれないと想像をめぐらせ、自分なりの吟味をして決断したと思えないほど、彼らの言葉は軽いんです。少なくとも僕の耳には。
何ら拠って立つものがないところに風が吹いて、「そうだ、そうだ」と合唱しているだけに思います。
何かやることや考えることができたら黙るでしょう。飽きたり疲れたりしても踏ん張らず、何も言わなくなります。もし10年たって同じ意見を貫くのに身体を張っていたら、一意見として聞いてあげてもいいかな、くらいにしか僕は考えていません。
むしろ、彼らがなぜ思考能力も想像力も放棄して流されるだけの存在になったのか、そっちこそ大問題だと思います。野球の星野仙一さんじゃないけど、夢を持たないと人間は内側から崩されるのかな?なんて、彼らを見ていると、そう思います。
日本という国で真面目にやっていけば自分の人生にも何かいいことがありそうと、彼らにそう信じさせることに失敗しているのは確かですよね。
確実なものがないから、他者を侮辱したがる。自己愛が他者愛へと拡散するようナビゲートするのが教育だと思うんだけど。隣国を侮辱するのが愛国心だなんて、笑うに笑えない悲劇。
また長くなった・・・すいません。
投稿: 岸田 毅彦 | 2006/09/17 0:39:36
岸田さん、
今、そしてこれからの日本で生きる私たちは、世界の多くの国々で暮らす人たちに比べて、夢のように豊かで恵まれていると思うのですが、どうしてそれを素直に幸せとして感じられない人が多いのか、考えてみると不思議ですね。そう言う私も自分の将来が不安であったりするのだけれど。
もしその幸福感を「自信」とか「誇り」という感じ方でとらえたいなら、それも許されるはず。なのに、なぜかそれが他者への軽蔑に置き換わってしまったりする。どうしてなんだろう。
投稿: うに | 2006/09/17 20:10:21
仏教では「足るを知れ」と言いますね。
大好きな人や尊敬する人がたくさんいればいるほど、僕自身も幸せです。そう信じています。
まわりにいなくても、本を読んだり、写真集や画集を開いたり、音楽を聴いて、テレビでスポーツ中継を見て、大好きな人や尊敬する人がどんどん増えていきます。
人を好きになることが自分にとってのとても当たり前な習慣になると、人を嫌ったり憎んだりすることが不可能になります。
器の中が汚い水で一杯だと、いくらきれいな水を足しても外にこぼれ落ちます。
器の中をいつもきれいな水で一杯にしておけば、誰かが汚い水を注いでもへっちゃら。
人を好きになった経験がないと、縁もゆかりもない他人を軽蔑します。理由は要りません。
人を好きになる自分と、嫌いになる自分、そのどちらを選ぶんですか?と、自分に自問して出てくる答とは・・・。
投稿: 岸田 毅彦 | 2006/09/17 23:12:17
新自由主義史観という修正主義の若者は、確実に増えており、それを煽っているのか小林よしのり氏、桜井よしこ氏、西部、西尾の両氏でしょう。確かに、根拠の無い
論は早晩消え去るものと以前は楽観しておりましたが、現実にはgooの検索で出る
コンテンツの過半数は、この修正主義に毒されたブログやホームページです。
アジアの真実と銘打ったブログなど、自分たちにとって都合の良い資料だけを
掲載して、全てを否定し事実を捻じ曲げております。その中で小生は、かなりの罵倒
や侮蔑の言葉を受けた経験もあります。中には、自分達が不勉強である事実を
全く認めず、感情論を展開して、小生のブログにまで侵入し嫌がらせの連続、
必ずしも、定着しないと言う状況では無いように思います。特にこの史観を共有する
安倍が総理になったことで政府主導の修正主義が起こる危険性も苦慮されます。
この様に真実を見つめ伝えていく勇気に賛同すると共にこれからも、伝え続けてください。
投稿: 竹原渡風 | 2006/10/11 4:55:45
竹原さん、
コメントありがとうございます。竹原さんのブログも、いつかご紹介くださいね。
おっしゃるように修正主義指向のサイトがたくさんあることは私も聞いているのですが、消化に悪そうな物は食べないことにしています。幸い、私のところには、悪質な人はあまり来ません。いや、そもそも人があまり来ていないということですね。(笑)
安倍首相は、小泉前首相と異なり、わざわざ人を怒らせるようなことはせず、静かに、かなり狭い範囲に絞って自分が本当にやりたいことだけをやっていくのではないかと思います。中国と韓国とはそれなりに仲良くやって、北朝鮮一本槍。内政では教育基本法さえやれれば、あとはどうでもいい、ぐらいに思っているんじゃないでしょうか。まさか憲法を変えるところまで自分に与えられた時間でできるとは思っていないはず。
投稿: うに | 2006/10/11 22:47:05