西アフリカの公害
西アフリカのコートジボワールの最大都市アビジャンで有害物質の投棄が行なわれ、15,000人以上の住民が吐き気、頭痛、呼吸困難等の健康被害を訴えています。これまでに6人が死亡、現在23人が入院して治療を受けているそうです(BBCの記事)
日本国内のネット上での報道では、読売新聞が12日付けで伝えていますが、「近海で有害物質を投棄」となっています。私が知る限り、それは誤報で、健康被害をもたらしているのはアビジャン近辺の陸上のゴミ処理施設などへの投棄です。海上での投棄も行なわれているかもしれないが、実態は明らかになっていません(国連 IRIN の報道)。
投棄されたのは石油を精製する際にできる廃棄物400トンあまりで、硫化水素が被害をもたらしていると見られています。8月19日にオランダの会社が所有する Probo Koala という船から積み出されたものだということまでは分かっていますが、そのゴミ自体がどこの国から来たものかは分かっていません。
硫化水素は土壌や地下水の汚染を引き起こす心配もありますし、ゴミ処理場が閉鎖されてしまったため、ゴミの収集が行なわれておらず、これらやチフスの蔓延も心配されています(地元紙の記事)。
Tags: コートジボワール, 不法投棄, 公害, 環境2006年 9月 15日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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コメント
99年のある日、国連での演説でアフリカのある国(どこだったかは覚えていません。)の代表が、こんな内容のことを言ったそうです。
「コソボでは数千人が殺され、数十万人が難民として流出(20万~100万まで諸説あり)しています。一方、ルワンダではすでに60万人が殺され、200万人以上が難民となりました。なのに、あなたたちはコソボのためにはいくらでも議論し、たくさんの予算を使いますが、ルワンダ危機のために国際社会が供出してくれた金額はその10分の一にも届きません。アフリカ人の命は本当にヨーロッパ人の命と同じ重さなんですか?」
議場は静まり返ったそうです。
しかし、現状は・・・反省していませんね。
投稿: 岸田 毅彦 | 2006/09/15 19:29:51
岸田さん、
すべての人間の命や尊厳は等しく尊重されるべきであるというのは、しょせん植民地後の世界の認識で、人々の心にまだ深く根付いてはいないのかもしれませんね。それに対し、「身内は大事」みたいな本能は人間が人間になる前から持っていたりする。などというのはちょっと悲観的すぎるでしょうか。
考えてみれば、私も、家からゴミを出して、ゴミの車が来て持って行ってくれたら、後は全然気にしていないものなあ。反省。
投稿: うに | 2006/09/16 18:01:55