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2006.09.20

大学での非正規雇用、アメリカの場合

何回かそれとなく書いたことがあるので、ご存じのかたもいらっしゃると思いますが、私は日本の大学に勤めています。下にご紹介する記事はアメリカの大学についてのものですけれど、個人的には日本の大学の状況(例えばここらへんの話。別に大学を名指しするつもりはありません)と見比べてしまい、そうすると対象が自分に近すぎて、目の焦点が合わないような感じです。以下、説明不足で分かりにくい文章になっているかもしれません。え、それはいつものこと?

Insourcing at Brandeis ― マサチューセッツにあるブランダイズ大学では、この夏、学生たちの働きかけによって、大学が人材派遣会社に委託していた守衛業務の職員の給与が引き上げになり、次のステップとして、契約更新時期が来た職員から順に大学が直接雇用していくことに同意した、という話です。

世の例にもれず、正規雇用の常勤職員を減らし、アウトソーシングによって人件費の削減を行なうのがアメリカの大学でもじわじわと進んではいるようですが、注目すべきなのは、このブランダイズ大学のように、学生の声の後押しによって非正規雇用の職員の待遇改善が実現した大学が少なからずあることです。記事では、the University of Miami、Washington University in St. Louis、the University of Virginia、Georgetown University などでそのような動きが実を結んだと紹介されています。

安易に日米を比較したり、「対米追従」を提唱するつもりはありませんが、何かこの話の中から私たちも学べるものがあるんじゃないかな、という気がします。即効性が全くない考えなのだけれど、学生が職員の待遇不均衡の改善を要求するっていうところが一つのポイントかもしれません。日本では、学生が職員に対してあまり同情的ではないような気がします。社会全体の正義感、フェアネスの意識みたいなものが違うのかなあ。そんなこと考え込んでないで、今の自分の立場でできることが何かあるでしょ、と言われてしまいそう。

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2006年 9月 20日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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コメント

こんにちは「ここらへんの話」のものです.「ここらへんの」大学でもこういう運動をやりたいですね~.直接雇用を実現できるかどうかは別として,アウトソーシングの労働者へのインタビューとか面白いじゃないですか!
アウトソーシングに対するインソーシングという言葉も面白いですね.日本語にするなら外注化と内注化?

投稿: endo | 2006/09/22 0:34:50

endoさん、コメントありがとうございました。以前からendoさんたちの活動には注目しておりました。組織の壁を越えて、連携していきたいですね。どうかよろしくお願いします。

投稿: うに | 2006/09/22 23:05:32

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