大学とスカイプ
先週、共著で書いた新しい本が書店に並んだ。共著と言っても、私が調子を崩している時に仲間たちがまとめてくれたようなもので、名前を出してもらっているのも申し訳なかったりする。いや、本当にすみません。以前は5人とも同じ職場で働いていたのだが、前の本を出した後、次々とその職場を離れてしまい、今ではみんなばらばらだ。国外に移った人もいるため、会って話し合うのも年に一回か二回が限度で、仕事がなかなか進まなかった。最近になって進捗が速くなったのは、Skype の会議通話のおかげだ。
このように、Skype (に限定せず VoIP なアプリケーション一般と言うべきなのかもしれないが)は、大学でも仕事に役立っているし、出身地から離れて暮らしている学生たち、とりわけ留学生たちに、故郷の家族や友人と簡単に連絡を取り合う方法を提供している。しかし、The Chronicle of Higher Education の記事によると、学内のネットワーク上のコンピュータで Skype の使用を禁止する動きもある。San Jose Mercury News の記事によれば、カリフォルニア大学サンタバーバラ校では、今年の1月に使用禁止令が出された。San Jose State University では、使用禁止令に強い反対が起こり、話が保留状態になっている。これらの大学では、学内のネットワークを学校とは無関係の第三者に使わせることを許すような条項が使用規約にあることと、ネットワークのセキュリティへの懸念が問題となっているらしい。
Chronicle の記事にもあるように、イギリスのオックスフォード大学(現在は使用解禁になった)など、帯域を食い尽くすのではないかという心配から使用禁止にする大学もある。また、日本国内を見ると、三つ目の理由として、P2P 技術の使用禁止というものが挙げられる。岡山大学がその例だ。
技術系ではない問題だが、持参したノートパソコンをネットにつなげる情報教室でボイスチャットを許可したら、真剣に宿題に取り組んでいる学生から「うるさい」という苦情が続出して、使用禁止になったというのも身近で見た。
大学での Skype 使用。今後、どのように形が決まっていくのだろう。だんだん技術についていけなくなりそうな文系の中年が思いをめぐらしている。
追記:最新の記事が少し関係のある話題なので、Skype日本語ブログにトラックバックを送ってみます。
2006年 9月 24日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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