地球の裏側の歴史教科書問題
一週間ほど前に、マルビナス/フォークランド諸島をめぐるアルゼンチン/イギリスの領有権争いを見て、日本の領土問題を相対的な視座に置いてみるのを試みました。旬の話題なのか、ふだんは気がつかないだけなのか分かりませんが、これに関連して、9月27日のイギリスの Guardian 紙に、アルゼンチンの教科書の歴史記述を取り上げた記事がありました。
記事によると、アルゼンチンで教えられるマルビナス諸島の歴史は以下のような感じです。イギリスが1700年代にスペイン人を武力で追い出した。アルゼンチンが1810年にスペインから独立した際、領土の不可分の一部としてアルゼンチンのものとなったが、イギリスは1834年に士官を常駐させ始め、1841年に総督を置いて植民地化した。
同じく、記事によると、イギリス側の主張はこんな感じです。イギリス海軍の探検隊が1765年に西フォークランド島に到着し、人が住んでいないのを見て、イギリス領であることを宣言した。1766年に入植地を築いたが、1774年に撤退した。しかし、主権を放棄はしなかった。
現在は、実質的にイギリスの海外自治領ということらしく、アルゼンチンはイギリスに話し合いを求めているが、イギリスは自治領住民の意向によって帰属が決定されるべきだとして、応じていないようです。
2006年 9月 28日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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コメント
なんだか日本とロシアの間で島を取り合っているのと似たような話に聞こえてきました。
オホーツク海のあの島の場合、日本とロシアで互いに「自分が先だ」と言い合っているけど、日本人とロシア人がそれぞれ島にたどり着いたよりも先に、まずアイヌの人たちが住んでいたのを忘れちゃいけないと思います。
日本の外務省が「アイヌは日本国民だから・・・」とコメントしたのを読んだことありますけど、担当者の感想か公式見解かは分かりません。(無責任ですいません。)
また。「アイヌは国家を形成していないから、権利を主張できない」という意見を言う人もいます。
でもって、ここで僕がとても不愉快なのは、地球っていつから国家のものになったんだ?ということです。
マルビナス/フォークランドでも、英国本国とアルゼンチン本国から人が渡ってきた前から、誰か住んでいた人がいたんじゃないだろうか?(知らないくせに、再び無責任なことを言ってすいません。)
国家が地球を分割する前から、海と山の恵みのあるあらゆる場所に人が住んでいた。「国家」は後からやってきたはず。
すべての陸地と海とがどこかの国家に属すのは今の時代のルールだけど、そこが誰のものか?について考えるとき、国家の大きな声だけに惑わされず、数世紀の時間を経てきた声なき声にも気づいていたいな、と思いました。
僕は国家よりも人間のほうが好きです。
(ナイーブすぎて、とても政治家にはなれない。・・・なりたくもない。)
投稿: 岸田 毅彦 | 2006/09/28 18:26:10
>僕は国家よりも人間のほうが好きです
私もです。岸田さんや私にとって、「ナショナリズム」に対峙する概念は「ヒューマニズム」なのかもしれませんね。
投稿: うに | 2006/10/01 23:35:39