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2006.07.24

レバノン情勢に関する要請文案

レバノンの新聞 The Daily Star が掲載している、各国の国会議員等にあてた要請文の文案を訳してみた。

(名前を入れる)様、

レバノンで起こっていることについて、お便りしています。今日、私たちはますますグローバル化していく世界に暮らしています。ですから、イスラエル寄りに偏向した報道がなされているにもかかわらず、私たちは中東でどのようなことが起こっているかを知ることができます。

イスラエルはレバノンを、そしてレバノンが過去16年間にわたって築いてきた経済を破壊しつつあります。その前には、ガザの人々への威嚇と破壊がありました。イスラエルは子どもを、女性を、罪のない市民を殺しつつあります。イスラエルは1948年の建国以来、人々を家から追い出してきました。2006年7月12日以降、わずか6日間で70,000人のレバノン人が家を追われました。イスラエルはまた、レバノンの人々の家を、道や橋、空港、港、幹線道路、発電所や通信機関などのインフラを砲撃しています。内戦後、レバノンが復興できたのは海外からの支援があったからだと言われています。これらの建設には、私たちの税を財源とした資金援助もあてられていたのではないでしょうか。イスラエルは、それを、レバノン全土を、また壊そうとしているのです。彼らにそのようなことをする権利はありません。イスラエルの人々が20世紀の前半に苦しんだ連帯責任による罰と同じこと、あるいはもっとひどいことを、イスラエルは行なおうとしています。

私たちはいつも、民主的な国、自由な世界、言論や表現の自由が保障された社会に暮らしていることを喜ばねばならないと教えられてきました。また、私たちの政府は、私たちを守るためにテロとの戦いを行なっているのだとも言われてきました。しかし、今日、私たちは、国家によって行なわれるこのような、無制限で度を越した軍事力によって行なわれる暴力は、むしろ人々の怒りをかき立て、列車や超高層ビルでの自爆テロによって自分たちを苛む不正義に人々の注意を向けようとする人たちを生み出しているのではないかと考えざるを得ません。

私たち自身の安全への懸念や私たち一人ひとりの表現の自由が社会を変え、よりよくしていく民主社会に私たちが住んでいることに基づき、私たちは以下の点について要請いたします。

外交努力によって:

  1. イスラエルによるレバノンとガザへの攻撃を中止させること。
  2. 国連安保理を即時開催し、国連憲章第7条に基づいてイスラエルの攻撃を非難しイスラエルに制裁を加え、今後、このような攻撃が繰り返されないようにすること。国際社会は、他の好戦的な国家とは異なる扱いをイスラエルに対して行なうことによって、繰り返しこのような暴力が展開されることを許してきました。10年前、イスラエルはレバノン南部の国連基地でカナの虐殺を起こしました。カナ、ジェニン、サブラ、シャティーラなどでの不法な行為の罪を問われずにきたため、イスラエルは2006年に、以前と同じ「自衛のため」「テロとの戦い」等の言い訳を用いて、ガザとレバノンにおいて大規模なジェノサイドを行なっています。しかし、子どもや罪のない人々の殺戮は、それが意図されたものでないとしたら、決して自衛やテロとの戦いとは呼べるものではありません。イスラエルは、サダム・フセインがクウェートに侵攻した際に受けたのと同じ扱いを受けるべきです。もしそのように扱われなかったならば、私たち日本の市民は、なぜ違った扱いがなされるのかについて納得のいく説明を求めます。私たちの国は、国連に負担金を支払っています。それは私たちの税から出ているお金のはずです。私たちは、自分たちの払ったお金がどのように有効に使われているかを知る権利を持っています。いかなる国も、他の国と違って人々を殺す特権を持つべきではありません。国連はまた、その憲章の冒頭にある「平和と安全を守るため」に働かなくてはなりません。
  3. 国連その他の方法を用いて、2006年7月12日以降にイスラエルが起こした破壊に対して補償を行なうことをイスラエルに迫ること。
私はこの国の市民として、そして市民一人ひとりの投票によって政策が決まるとされる自由世界の市民として、この要請を考慮し、行動に移していただくようお願いします。政治家と市民が力を合わせることによって、すべての人に対してよりよい世界を作ることができるはずです。

どうかよろしくお願いします。

経済制裁の発動については、私の主張とちょっと違うのだが、そのまま訳しておいた。まあ、ミサイルの発射実験をやっただけで経済制裁をしてもいいと言うのなら、実際に爆撃や侵攻を行なって何百人も殺傷している国に対して経済制裁をしないほうがおかしいとは私も思う。

2006年 7月 24日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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イスラエルのミサイルが、避難途中のレバノンの一般市民の車を標的として撃ち、車に乗っていた3人が死亡、16人が負傷した現場に、たまたま、別の現場に向かう途中のガーディアンの取材チームが遭遇したとのこと。 ... 続きを読む

受信: 2006/07/24 16:40:28

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 ひどすぎませんか、イスラエルの攻撃。この報道によると、すでに今月「4-5日の36時間で、レバノン全土で約160回の空爆を実施」したとのこと。さらに、「レバノン第3の都市、南部サイダを空爆するため、全市民に退去を要求した」とのことです。事前に教えてくれる分ましだ、なんてことにはならないでしょう。空爆で破壊した施設や家屋は元に戻してくれるんですか(元に戻すのならば、始めから壊さないほうがいい)。退去せよと急に言われても、行けるところがない人も多いでしょうし。イスラエル国民をヒズボラの攻撃から守るためと... 続きを読む

受信: 2006/08/06 10:09:29

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