ムミア通り
アメリカにムミア・アブ・ジャマール(Mumia Abu Jamal)という囚人がいる。ブラック・パンサーの党員で、ジャーナリストだったムミアは、1982年にフィラデルフィアで警官を射殺した容疑で死刑判決を受け、刑の執行を待つ身である。判決は人種差別的な陪審員や裁判官による不当なものだとして、彼の再審、釈放の運動がずっと続けられてきた。
去る4月末、パリ郊外の Saint-Denis で、ムミアに敬意を示して、一つの通りが rue Mumia Abu Jamal (ムミア通り)と名付けられた。フランコ独裁政権に対して戦ったスペインの共和主義者 Cristino Garcia の名前を冠され多様性に富んだ住民の暮らす地区にある通りだそうだ(Hactivist News Service の記事、釈放運動サイトの記事)。記事によれば、ムミアはパリ市の名誉市民でもあるらしい。
これに対し、ペンシルバニア州議会は、命名をただちに撤回するように要求する議決を行なった。州議会上院の議決は、白人議員の賛成44票、黒人議員の反対4票という結果だったらしい(Philadelphia Inquirer の記事)。
ムミアの名前が外されるまで、パリへの旅行をボイコットしようという呼びかけもある。アメリカの現体制を支持し、人種差別、民族差別に問題を感じず、警察権力に絶大な信頼を寄せる人たちは、今年の夏、フランスに行かないほうがよいらしい。
Tag: ムミア, Mumia Abu Jamal, フランス, パリ, アメリカ, 人種差別, 偏見, 冤罪, 死刑, 社会
2006年 6月 27日 午前 12:11 | Permalink | この月のアーカイブへ
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