孤独な社会
Social Isolation in America: Changes in Core Discussion Networks over Two Decades ― アメリカ社会学会の学会誌 American Sociological Review の今月号に掲載された Miller McPhersonさん、Lynn Smith-Lovinさん、Matthew E. Brashearsさん共著の論文(学会員でなくても読むことができる)。ボストン・グローブ紙の記事を通じて知った。
「あなたには大切なことを話し合える人が何人いますか。どんな人ですか」という質問への答えをまとめたもの。1985年の数値と2004年の数値を比べている。「大切なことを話し合える間柄の人」のことを「親友」と呼ぶことにしよう。1985年の調査では、親友の数の平均値は2.94人であったが、2004年では2.08人と、かなりの減少を示している。1985年に最も答えが集中したのは「3人」の20.3%であったが、2004年の最頻値は「0人」の24.6%である。過去20年間に、親友の数は減り、親友が全くいない人が急増したということである。
親友の内訳を見ると、配偶者が唯一の親友だとする答えが5.0%から9.2%に増えている一方、配偶者以外の親族に親友がいるとする人が58.8%から42.9%に、親族以外で親友がいると答えた人が80.1%から57.2%に減っている。社会の多様性の広がりを反映して、自分とは違う人種の親友がいるとする人は増えた。若く学歴の高い白人男性や年配の黒人男性での親友の数の減少が著しい。
論文の筆者たちは、戦争の世の中にあって「大切なことを話し合う」という質問が20年前とは異なって解釈されていたり、メールなどのインターネットを通じたコミュニケーションが「話し合い」に数えられなかったのではないかという設問の妥当性への危惧はあるものの、通勤時間や勤務時間の増加などの社会変化が強く反映されているのではないかとしている。
日本や他の国でも同じような傾向が見られるのでしょうか。もしそのような研究をご存知でしたら、ご連絡くださいね。そして、よかったら、友だちになりましょう!
2006年 6月 25日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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