猿の権利
Demanding rights for great apes ― スペインの国会で「類人猿の生きる権利と自由」が審議されるらしい。チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、ボノボなどの類人猿を虐待、奴隷的搾取、拷問、絶滅などから守ることをスペイン政府に努力目標として提示する決議を行なうらしい。可決されれば、国家レベルで初の、人間以外の種族に対する権利保障の確立となるとのこと。
私は良くも悪くもヒューマニストなので、まず万人に対する基本的な人権の保障や平等が全世界的に確立されるべきだと考えるが、人間社会とて、地球の自然界の微妙なエコロジカルなバランスの上にその存在が確保されているのであるから、生物多様性の保持という課題を後回しにするべきではないという考えも理解できないでもない。類人猿の各種は、内戦や森林伐採などによって、危機に瀕しているのだから、時間的な猶予がさほどないことも分かる。
ただ、市場原理を振りかざして社会を統べようと考える人たちは、弱者の人権に冷たくあると同時に環境問題に無頓着であったりするので、そういう考えの人たちが幅を利かしている世の中で「人間に並び立つ者」の「権利」という形で問題を提起することが得策であるのかについては、甚だ不安に感じる。
この議決を推進している国際団体 Great Ape Project のサイトと、そのスペイン支部のサイトにリンクする。
2006年 6月 29日 午前 12:17 | Permalink | この月のアーカイブへ
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