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2006.04.28

壁画

この記事を読む前に、まず、次の二つのリンクを見てください。

  • Murals on Israeli wall ― ボストングローブ紙の隔離壁写真集。画像下のボタンで7枚の写真が切り替えられます。
  • Banksy ― 上の写真のうち、4番と5番を描いた芸術家のページ。右側のサムネイルをクリックすると大きく表示できます。

私は社会へのコメンタリーとしての芸術に高い価値を認める人なので、こういうのは好きなのです。特に、風船を握って空に舞い上がっていく少女などは、現実との乖離が美しく描かれていて、自然に意識を高めてくれるその“したたかさ”にあこがれてしまいます。

Israeli barrier draws artists to a cause という記事は、そんな夢見がちな私をことごとく粉砕しました。隔離壁は、絵を描いて美しく見せるものではない。打ち倒すべきものなのです。

記事は、パレスチナの人たちの間でも、プロテスト・アートの価値を認める人と、「おぞましいものは、その“おぞましさ”をだれもが感じざるを得ないままにしておけ」と主張する人がいることを伝えています。言われてみれば、「ああ、そうか」と思うことなのですが、私には、この後者の考え方には思いが至りませんでした。自分の、自然なままの、共感的なまなざしの限界を強く意識しました。

この記事を読んでくださる人の中には、「そんなこと、とっくに承知している」という人もいるだろうし、ここまで読んでも頭の上に「?」の印が浮かんでいる人もいるかもしれません。でも、きっと、私と同じような思いの人がいるのではないでしょうか。この記事がそんな人の目に留まることを願っています。

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2006年 4月 28日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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ココログ不調か、メンテ中か? 昼ごはん食べながらうにさんの記事(4月28日)にコメントつけようとしたらエラーになってしまったので、とりあえずこっちに上げ、トラバしておきます。... 続きを読む

受信: 2006/04/28 14:56:56

コメント

うにさん、こんにちは。ココログさんもいろいろ大変なようでお察しいたします。

ちょっと見て回っていたら次のようなものを見つけたのでご報告に上がりました。

壁に反対する3都市(テルアビブ、ラマラ、ニューヨーク)のアーティストたち:
http://www.3citiesagainstthewall.net/
NYCのギャラリーで展覧会が開かれたときのサイトのようです。残念ながら作品は掲載されていません(かなりの数の、参加アーティストのリストはありますが)。

それから、ロジャー・ウォーターズが今年6月のイスラエルでのコンサート会場を、パレスチナのアーティストとイスラエルの兵役拒否者と話し合ったあとで、a community dedicated to the peaceful co-existence of different faiths and racesにある会場に変更した、との記事。(2006年4月16日付け)
Roger Waters moves concert to peace village
http://www.waronwant.org/?lid=11955

投稿: nofrills | 2006/05/04 17:34:39

nofrills さん、ありがとうございました。3都市のサイト、芸術家の名前をクリックすると作品の写真がポップアップするみたいです。

投稿: うに | 2006/05/04 22:40:19

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