« 倒されたフセイン像のあとに | トップページ | 平和を創る女性たち »

2006.04.12

平和のための戦闘員たち

Combatants for Peace ― 「平和のための戦闘員」のサイト。銃を投げ捨て歩み寄る二人の兵士の影絵が印象的だ(正直に言うと、ちょっとクサい)。イスラエル国軍(IDF=「イ衛隊」)の元兵士たちとパレスチナ解放の闘いに身を投じてきた戦闘員たちが、武器を置き、問題の平和的な解決を呼びかけている。「暴力によっては紛争の解決は図れない」「占領と、あらゆる暴力行為を終了させるために協力し合わなくては、流血は終わらせることができない」「イスラエル国家と並んでパレスチナ国家の樹立を呼びかける。二つの国家は平和と安全のうちに共存できる」「目標を達成するために、我々は非暴力的手段のみを用いる。両社会に暴力をやめるように呼びかける」という共通認識を掲げている。

このサイトや、イスラエルのロイター電にあるように、彼らは一年あまりにわたって、秘密裏に会合を重ね、10日に「平和のための戦闘員」の設立を発表した。建設中の分断壁に阻まれ、お互いに行き来することの難しい中、120人の元兵士たちは、信頼を育んで来たようだ。

かつて武器を持って敵対し合った軍人たちが、終戦後何十年も経って対面し、敵ながらあっぱれだったとお互いの戦いぶりを賛美するといった話はありふれていて興味も引かれないが、今も続いている「戦争」に関して、手を携えて平和を訴える勇気と深い人間性に、心からの賞賛を送りたい。それぞれの社会にいる狭量な人たちからの強い反発が心配であるが、きっと彼らの決心はそれに押しつぶされることはないであろう。

イスラエル軍によるガザ砲撃が続き、子どもを含む民間人の死傷者が後を絶たない。ナブルスで占領軍に拘束されていた子どもたちは、やっと解放されたらしい。アメリカとEUによる経済制裁により、パレスチナ自治政府は経済的な危機に陥っている。そんな暗い日々の中で、この一条の光が輝きを増し、強く地を照らすようになることを祈る。

Tags: , , , ,

2006年 4月 12日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 平和のための戦闘員たち:

コメント

この記事へのコメントは終了しました。