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2005.12.01

季節の歌

クリスマスツリーも選んで、一人でなんとか車の屋根に載せた。玄関には飾りも付けたし、庭には小さなトナカイの人形も置いた。赤や緑や青の街の灯りの下を車で走って、雪のようなネオンの銀色の光を見たら、君を思い出しちゃったよ。まわりはクリスマス一色。だけど君は見知らぬ人たちの国にいる。たった一つの願いを送ろう。サンタさん、あの男に言ってやってよ。

おじさん、お願いだからあいつを家に還してよ。十二月にひとりぼっちはいやだから。この国は今、クリスマスの季節。君をこの腕の中に、危険から遠くはなれたこの地で、抱きしめていたい。あいつを家に還してよ。

ジングルベルをだれかが歌っている。あ、あれは家の飾り付けにいい!若い子たちがたくさんクリスマスのキャンディを手に持って、ショッピングモールをぶらぶら歩いてる。女の子たちはファミレスで楽しそうに騒いでる。でも、毎日が不確かだと、やれることなんかほとんど何もない。お酒を飲んで酔っぱらうぐらい。きよしこの夜、クリスマスイブに星を見上げて君の無事を祈るよ。

おじさん、お願いだからあいつを家に還してよ。十二月にひとりぼっちはいやだから。この国は今、クリスマスの季節。君をこの腕の中に、危険から遠くはなれたこの地で、抱きしめていたい。あいつを家に還してよ。

天のごとく地にも平和をとか、すべての人に福音をとか賛美歌は言うけれど、どうなっちゃったんだろう。信ずる者よ、今こそ自分の頭で考える時だよ。

おじさん、お願いだからあいつを家に還してよ。十二月にひとりぼっちはいやだから。
おじさん、お願いだからあいつを家に還してよ。十二月にひとりぼっちはいやだから。
あいつを家に還してよ。あいつを家に還してよ。あいつを家に還してよ。

10月に買った Melissa Etheridge さんのアルバム The Road Less Traveled から、"Christmas in America" を紹介します。

雰囲気があまりうまく伝わらない訳になってしまったので、ちょっと解説。話者が女性にでも男性にでもとれるように、中性的に訳したつもりです。自分に置き換えて読んでみてください。「あいつ(my baby)=君」はあなたの近しい人。家族かも、恋人かも、友人かもしれません。「この国」は原文では "America" ですが、感情移入しやすいように、ぼやかしました。

「あの男=おじさん」がだれか、分かっていただけましたよね。

え、分からない? すみません。原文を読むか、聴いてみてください!(RealPlayerが要ります。最初から最後まで聞けます。)

もしあなたの親しい人が遠い地にいるならば、その人とあなたの再会が近いことを私も祈ります。イラクやペルシャ湾、インド洋に派遣された人たち。連れ去られ祖国に帰ることが許されない人たち。それから、きっと今、南米から日本に来た人たちは少し肩身の狭い思いをして遠い故郷の家族を想っているでしょう。彼らや彼女たちのことも。

境遇や信仰の違いを越えて、一人でも多くの人の心に平安が訪れますように。

2005年 12月 1日 午前 12:04 | | この月のアーカイブへ

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 ぼんやりとしか撮れませんでしたが、かわいいツリーだったもので。  すぐ近くをよ 続きを読む

受信: 2005/12/01 18:09:08

コメント

ツリーでTBさせてくださいね。

投稿: winter-cosmos | 2005/12/01 18:10:30

winter-cosmos さん、「ツリーで」なんて、また、控えめなことを(笑)。関係ありありじゃないですか。トラックバックありがとうございました。

投稿: うに | 2005/12/02 1:05:14

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