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2005.12.05

大学の外国語

Language Acquisition for Global Relations ― ボストン近辺の大学生が編集している the Student Underground という新聞サイトに載っていた記事。アメリカの大学でのアラビア語教育の話。

以前は、大学でアラビア語を取るのは中東地域からの移民の家に育った学生たち(家でアラビア語を使っていた者も、使ったことがない者もいる)ばかりだったが、近年は様々な動機でアラビア語のクラスを取る学生がいる。もちろん、軍や国務省などでの就職を目指して学ぶ学生が増えている。

ハーバード大のアラビア語プログラム主事の William Granara さんが「まともに使えるようになるまでは、5年から6年の学習が必要。そのうち1年か2年はアラビア語が話されているところで暮らす経験をすることが必要」と述べるほどアラビア語は英語話者には難しい言語だが、初級の受講者が増えているだけでなく、継続して学ぶ学生が増えている。

学習者の急増で、十分に訓練を受けた教師を探すのも難しい上に、大学に教員の増員をさせるのもまた難しい。そんな中で、Boston University はアラビア語の三年生の授業を開講し、エジプトの大学への短期留学制度も作ったそうだ。でも、BU の外国語プログラムのページを見ると、アラビア語に限らず、外国語の教員は冷遇されているなあ、というのが偽らざる印象だ。

記事の中で、教育省の人が、さまざまな外国語を話せる人間を育成することが「アメリカが競争的であり続け、世界の超大国という地位を確保するための唯一の道だ」と述べているが、その意識は教育機関の経営者たちに浸透しているとは言いがたいようだ。同じようなことは日本についても言えるだろうと思う。

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2005年 12月 5日 午前 12:03 | | この月のアーカイブへ

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