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2005.12.18

チェの死んだ国で歴史が創られる日

今日行なわれるボリビアの大統領選に関する最新の世論調査では、社会主義運動(MAS)のエボ・モラレス(Evo Morales)候補への支持が34.2%で第一位、新自由主義的な経済政策を採るPODEMOS の Jorge "Tuto" Quiroga Ramirez 元大統領が5%差の29.2%で第二位。だれも過半数の票を得られない場合、これら上位二名の間で国会議員による決選投票が行なわれるそうです。三位以下は、Unidad Nacional の Samuel Doria Medina 候補が 8.9%、Movimiento Nacionalista Revolucionario の Michiaki Nagatani 候補が 4.2% で続きます。最終的にモラレス候補が選ばれると考える人が52.1%、キロガ候補が選ばれると考えている人が30.4%です。

同時に行なわれる上院選を地方ごとに見ると、MASはモラレス候補の出身地である高原地帯(Altiplano)を含む中西部の La Paz、Oruro、Cochabamba の三つの地方で優位に立っていますが、富裕な白人層(caras blancas)が多い残りの六地方(Santa Cruz、Tarija、Potosí、Pando、Beni、Chuquisaca)では PODEMOS が優勢です。モラレス候補が大統領となったとしても、議会では少数派となり、豊富な天然資源の国有化などの公約を実施できるかどうか、強く危ぶまれています。

キューバのグランマ紙は、ボリビア陸軍のAntonio Vázquez 将軍が、モラレス候補が大統領になることを認めないと発言したと伝えています。アメリカの勢力圏内でまた一つ、新自由主義経済に抗する政権が誕生することはほぼ確実だと思われますが、その行く手はまさに前途多難なようです。

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2005年 12月 18日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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モラレス氏当選から、ボリビアの先住民たちの暮らしを書いた本を思い出しました。 続きを読む

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