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2005.12.22

「毛沢東語録」の件、その後

3日前(12月19日)に書いた『毛沢東語録』の件ですが、21日付けの地元紙 Standard-Times に、University of Massachusetts, Dartmouth の声明が掲載されています。事実関係は調査中とのことで、大学は関与を否定しています。声明文からは、学生の主張にあいまいな点があるという印象を受けます。事件の報道自体が撤回される可能性もあるように思います。

私事になりますが、23日から数日間不在になるので、この件について展開があっても、ここで適宜、論じることができません。

情報源が報道を撤回した場合、それを紹介した私も何らかの道義的な責任を感じるべきだと思いますので、そのような場合に備え、あらかじめ、私自身が現時点でこの話の信憑性にいささかの疑問を持っていることを明らかにしておきます。私の疑念は、主に、American Civil Liberties UnionAmerican Library Association などの団体がこの件について声明を発していないことによります。

合州国の愛国者法は、以前にも論じたように、図書館の守秘義務に関して重大な侵害の可能性に道を開いています。ですから私は、今回の“事件”の真偽にかかわらず、自由社会の一員としてそのことを憂慮しますし、有事法制等により日本でも同様な状況が起こりつつあるのではないかと懸念しています。

19日の記事に付けられたコメントにあるように、「疑われても仕方が無い」(図書館利用者の思想傾向等に国家の調査が及んでも構わない、という意味だと思います)と言って憚らない人がこの社会にいることも事実で、そのことは自由で民主的な社会を護っていく上で、大きな不安材料だと私は考えます。

これを機会に、一応、そのコメントに対する私の反応を若干書いておきましょう。「反論になっていない」とご不満の様子ですが、私は反論をしようとなど思っていません。同じような意見は他のところでうんざりするほど読んでいるので、どうか私がお金を払っている場所で、またぞろ、そのような話にお付き合いを強要させられのは御免だよ、と言うのが私の趣旨です。まあ、街を歩いてみると、「犬のおしっこお断り」と書いてある塀のところでも、相変わらず犬に用を足させている人も見かけるので、こんなこと書いても効き目がないのかもしれませんが。

2005年 12月 22日 午前 12:24 | | この月のアーカイブへ

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コメント

私の旅行中、12月24日に、地元紙が「学生の狂言だった」と報じたことを確認しました。
http://www.southcoasttoday.com/daily/12-05/12-24-05/a01lo719.htm

話が本当じゃなくてよかったな、と思います。

投稿: うに | 2005/12/29 11:56:07

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