Le voyage
de Vargas Llosa au cœur du conflit israélo-palestinien ― ペルーの文学者マリオ・バルガス=リョサさんによる、パレスチナの“自爆テロ”に関するルポ。仏ルモンド紙に
10月13日に掲載された。ユダヤ人入植者3名、アラブ人3名のインタビューからなる。
東エルサレム近郊のマアレ・アドゥミム入植地に暮らすプニナさん。アルアクサ殉教者旅団による自爆テロによって、娘と母親を失い、自らも重傷を負った。その体験の後、神への信仰が大きく揺らいだと言う。「神さまのことがいやになってしまって。もうロウソクにも火を灯しません。あの日、神さまはどこにいたと言うの?といつも考えてしまいます」と淡々と語る。
ジャズ・ミュージシャンのアリエルさんは、ガールフレンドとともに、テルアビブで起こった自爆テロによって負傷した。しかし、「本当に狂った世の中だよ。土地が神聖だと考える人たちのことは理解できないね。そういう人たちは土地によって狂わされているんじゃないか?
エルサレムの一部をパレスチナ人に返すことになったとしても、平和がもたらされるなら協定には賛成だ。パレスチナ人が非常に不公正な扱いを受けてきたことを知っているからね」と語る彼の心には憎しみの感情は存在しない。
自爆テロを行なうのは狂信的な原理主義者だと考えられることが多いが、バルガス=リョサさんはそれを否定する。彼らを駆り立てるのは絶望であり、苛立ちであり、窮状であり、自分が閉じこめられている暗黒の井戸から決して救い出されることはないだろうという諦めであると彼は言う。
ラマラで拷問を受けた市民のカウンセリングにあたっている Mahmoud Sehwail
医師も、カミカゼたちの多くは「家族を亡くしたり、職にありつけず家族が飢えで死んでいくのを見守るしかない絶望した人たちだ」と語る。
2002年の1月に女性として最初の自爆テロを起こした Wafa Idris さんはアマリの貧しい難民キャンプに勤務する看護師だった。彼女の70歳になる母親は「娘が自爆を決心したのは、イスラエルの監獄で8年間も拷問を受けた兄のジャリールのことがあったかもしれない」と語る。もし前もって計画を知っていたら止めていただろうと言いつつ、母親は娘をこう言ってかばう:「これは戦争なんだから。殺すか殺されるかなのよ。爆弾は私たちの味方よ。」
西岸に住み、ガザ撤退の際にも入植者たちの支援に行ったエズキエルさんは、グーシュ・エムニムという厳格なユダヤ教徒の入植者集団に属している。アモス・オズがイスラエルの民主的な将来への大きな障害になると形容しているような集団である。占領の正当性を語る時、彼の口からは、「神が我々にこの土地を与えてくれたのだ。神はそれぞれの民族にそれぞれの土地を与えた。ジュデア、サマリア、ガザを神が与え給うたままの姿に再現することが、世界をよくすることへのイスラエルの貢献なのだ。予言がいつ成就するのかは分からないけどね」といった信仰に基づいた言葉しか聞くことはできない。「二つの国を作るというのはトーラ(律法)の教えに反するものだ。この土地がユダヤ人のものだというのを認めるならパレスチナ人はここに残っても構わない。そうでもないのなら、金を払ってでも出て行ってもらえばいいと思うがね。」
イスラミック・ジハードを指揮するナフィズさんは、エズキエルさんとは対極的な位置にいるわけだが、彼の口から出る言葉は驚くほど似ている。「コーランは異教徒にも寛容であれと説いています。しかしここのユダヤ人ときたら、ユダヤ教徒でもないロシア人まで大量に連れてきて家と土地を与え、パレスチナ人を追い出して鉄条網の中に入れてしまう。どこに行くにも許可を請わなくてはならない。刑務所のようなものです。こういった仕打ちに耐えられる民族がいると思いますか?」
ガザでもラマラでもヘブロンでもバルガス=ジョサさんの聞き取りでは二民族の共存による非宗教的な統一国家が望ましいという意見が強いという指摘をナフィズさんは笑って一蹴する。「パレスチナにはイスラム共和国という道しかありません。コーランの指針に従う限り、ユダヤ教徒でもキリスト教徒でも住むのは構いませんがね。」彼はまた、パレスチナ自治政府の求めに応じてイスラミック・ジハードが武装解除することはないと明言する。
バルガス=リョサさんは数日後、イスラエルとの武装闘争路線をとる人民抵抗運動のパレードを見る。銃声が鳴り響く中、子どもたちが楽しそうに走り回っている。同胞たちが公正な主張を持っているにもかかわらず、強烈なマチズムの誇示によって評価を失墜させていることを嘆いたエドワード・サイードの言葉が彼の脳裏をよぎる。すべての不条理さを象徴するかのように、上空ではイスラエル軍のヘリコプターがパレードのすべてを撮影しているのである。
要約したつもりだったのですが、かなり長くなってしまいました。こんなことならいっそ訳してしまおうかと思って、もう一度原文を見てみたら、やっぱり長い… 私には無理です。
文中に出てくる組織について、推奨しているわけではありませんが、見つけたリンクをいくつか挙げます。
-
Gush Emunim
-
Islamic Jihad