« かつてここにファルージャという都市があった | トップページ | カリフォルニアの図書館 »

2005.06.04

有害図書認定

アメリカの保守系週刊誌 Human Events が選んだ、19世紀・20世紀の最も有害な書籍リスト。…と聞いただけで、わくわくしませんか? 左寄り、もしくはリベラルなバイアスが強く、反キリスト教的な書籍ということだと思いますが、正直なところ、左寄りでリベラルを自認する私は、自分が得意とする分野(?)でも、いかに本を読んでいないかを思い知らされ、ちょっと落ち込んでいます。

できるだけ邦題を確認するようにしましたが、間違っているのがあるかもしれません。本当なら多言語表記にして、著者の生年没年とか電子テキストなり出版社なりへのリンクとかを付けたいものですが、リストを打ち込むだけで疲れてしまいました。

では発表します。もったいを付けたわりに、わりと平凡なリストかもしれません。

  1. カール・マルクス、フリードリッヒ・エンゲルス『共産党宣言』
  2. アドルフ・ヒトラー『我が闘争』
  3. 毛沢東『毛沢東語録』
  4. アルフレッド・キンゼー『キンゼー・レポート』
  5. ジョン・デューイ『民主主義と教育』
  6. カール・マルクス、フリードリッヒ・エンゲルス『資本論』
  7. ベティー・フリーダン『新しい女性の創造』
  8. オーギュスト・コント『実証哲学講義』
  9. フリードリッヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』
  10. ジョン・ケインズ『雇用、利子および貨幣の一般理論』
  11. ポール・エーリック『人口爆弾』
  12. ウラジミール・レーニン『何をなすべきか』
  13. テオドール・アドルノ『権威主義的パーソナリティ』
  14. ジョン・スチュアート・ミル『自由論』
  15. B.F.スキナー『自由と尊厳を超えて』
  16. ジョルジュ・ソレル『暴力論』
  17. ハーバート・クローリー『The Promise of American Life』
  18. チャールズ・ダーウィン『種の起源』
  19. ミシェル・フーコー『狂気の歴史』
  20. シドニー・ウェッブ、ビアトリス・ウェッブ『ソビエト社会主義:新しい文明』
  21. マーガレット・ミード『サモアの思春期』
  22. ラルフ・ネーダー『Unsafe at Any Speed』
  23. シモーヌ・ド・ボーヴォワール『第二の性』
  24. アントニオ・グラムシ『獄中ノート』
  25. レイチェル・カーソン『沈黙の春』
  26. フランツ・ファノン『地に呪われたる者』
  27. シグムント・フロイト『精神分析入門』
  28. チャールズ・ライク『緑色革命』
  29. ローマクラブ『成長の限界』
  30. チャールズ・ダーウィン『人間の進化と性淘汰』

ふと、反戦・平和系のものがないなーと思ったり。

これまでに書いた関係のある記事:

2005年 6月 4日 午前 12:02 | | この月のアーカイブへ

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 有害図書認定:

» 『姜尚中にきいてみた!』/「最有害図書」10選 トラックバック Living, Loving, Thinking
 6月3日は妻が帰国。夫婦再会。  『アリエス』編集部編『姜尚中にきいてみた!』(講談社文庫)を読了する。 『アリエス』という雑誌(買ったことはないが)の編集長である横山建城氏による姜尚中氏へのインタヴューと往復書簡を組み合わせたもの。  この種の本の常として、論点は錯綜し、その1つ1つが深められるということはないのだけれど、そのこと自体に文句を言っても仕方あるまい。  第1部のインタヴューは「「戦後民主主義」の位牌を胸に」と題されている。 戦後民主主義というのは、かなりハードな近代を想定して... 続きを読む

受信: 2005/06/06 14:26:33

» 神奈川児童監禁事件、やりすぎた束縛 トラックバック 脳内新聞(ブログ版)
 先日、神奈川県青少年福祉審議会によって、「カプコソ」が販売するゲームソフト「グレートゾンビオートミール」が残虐なシーンを多く含むとして、家庭用テレビゲームソフトの有害図書指定を受けたが、6月6日神奈川県青少年福祉審議会の会長を務める、小森和絵容疑者が自分の子供を監禁虐待... 続きを読む

受信: 2005/06/06 18:02:00

» ♂♀ 生・性・聖 2003.6.X 初出 トラックバック 仙台インターネットマガジン ★仙台のフリーネット雑誌
更年期のせいでしょうか 男性も女性も、六十歳を過ぎたあたりから 独特の品が出てく... 続きを読む

受信: 2005/06/22 14:49:22

コメント

おもしろいリストですね。
マルクス主義関連は当然として、エコロジー系、性解放思想、反キリスト教、すべて怨嗟の的といった感じです。古典的レッセフェールを阻害するものも、すべて悪ということですか。プラグマティズムも排斥するとなると、いったい「推薦図書」はどんなことになるのでしょうか?

ナチスの「頽廃芸術展」を見るような思いです(笑)

投稿: 主義者Y | 2005/06/04 7:06:04

うにさん、おはようございます。

うーん、ローティも泣きそうですね>プラグマティズム排斥

確かに「推薦図書」が何になるのか知りたいところです。"the Book"たる聖書だけ読んでいればいいのです、とか言われたりして(笑)。

投稿: barbaroid | 2005/06/04 9:16:13

はじめて書き込みさせていただきます

当記事のリンクをたどって行くと「全ての学生が大学で読むべき本(http://members.humaneventsonline.com/article.php?id=743)」という記事にあたりました 以下がそのリストです

1. 聖書
2.ザ・フェデラリスト/ハミルトン,ジェイ,マディソン
3.アメリカの民主政治/トクヴィル
4.神曲/ダンテ
5.国家/プラトン
6.政治学/アリストテレス
7.ニコマス倫理学/アリストテレス
8.神の国/アウグスティヌス
9.告白/聖アウグスティヌス
10.フランス革命の省察/エドマンド・バーク

有害なものは19,20世紀だけれども こっちはかなりの古典が目立ちますね

投稿: 糸車 | 2005/06/05 11:11:07

シグムント・フロイト『精神分析入門』 の書き出し数行目だったと思います。「人間は生まれたときから死に向かっている」という一節があり、当たり前のことなのですが、気づかないで生きている自分にショックでしばらく人と話すことができなかった・・ちゅう過去があります。

フーコに関しては、蓮実さんや柄谷さんの書いたものから読んでみました。「狂気の歴史」は再読してみたいです。

ニーチェの「善悪の彼岸」は竹山道雄さんの訳が読みやすかったですね。でもニーチェさんって発送がユニークといおうか、飛んでいるといおうか・・・未だによくわからん!

アドルフ・ヒットラーの『我が闘争』は未読ですが、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」をお勧めします。

投稿: ten | 2005/06/07 11:25:05

「ニーチェさん、一人!、はんこください!」というのではありません。
発送→発想です。

「発送」のこと「発想」となりて、我がメールソフト発走す!
(オンライン古書店へのメールより)

オソマツ!

投稿: ten | 2005/06/07 11:31:01

コメントを書く