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2005.05.26

死者の名前

アメリカ ABC テレビの報道番組 Nightline が、来週月曜日の Memorial Day (戦没者追悼の祭日だが、何の記念の日なのか私には分からない。バーベキューをして、「今日から夏だ」とみんなが言う日)に、過去一年の間にイラクとアフガニスタンで死んだアメリカ兵一人ひとりの名前を読み上げる。23日現在の死者のリストがここにある。

昨年、死んだ兵士の名前を読み上げるのは、戦争の負の面に焦点をあて、非愛国的だという批判が一部から出たことを記憶している人もいるだろう。AP電では、番組のプロデューサが「私たちは、戦闘犠牲者のことを数としてとらえてしまいがちだ。戦争への思いはどうであれ、これらの一人ひとりが名前と顔を持つ人物であることを思い出す機会としたい」と語ったと伝えている。

私は、しかし、再び数字に戻して理解しようとした。リスト掲載者数、958名。最も多いのは21歳129名、次いで22歳114名、20歳105名。最年少は18歳(3名)、最年長は59歳(1名)。平均年齢は約25.7歳。階級別に見ると、軍曹(sergeant) 176名、技術兵(specialist) 162名、海兵隊上等兵(lance corporal) 160名、伍長(corporal) 113名、三等曹長(staff sergeant) 101名、陸軍上等兵または海兵隊兵卒(private first class) 84名。あとは25名未満である。

死者の名前は出身地ごとにまとめられている。全米50州のほかに、サモア出身者が2名、グアム出身者が1名、プエルトリコ出身者が8名、バージン諸島出身者が2名、ミクロネシア出身者が2名、英国出身者が1名、記載されている。おそらく、米国籍を持たない統治領等の出身者がほかにも数多くいるのだと思う。

そして、何よりも、イラクやアフガニスタンの死者たちは、名前はおろか数さえも定かではないことを思い出さねばなるまい。

戦没兵の名前を読み上げるのがどのような意味を持つのかは、社会の雰囲気に寄るのだろうなと思う。このままの調子で日本が戦争をする国になって、NHK が死んだ兵士たちの名前を読み上げたら、私は戦争を美化していると反発するのではないかと思った。そんなことを思う日が来なければいいのだけれど。

2005年 5月 26日 午後 11:45 | | この月のアーカイブへ

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