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2005.04.01

東ティモールの観光

去年の2月に東ティモールの観光産業についての新聞記事を紹介した。一年経って、ゆっくりではあるが着実に観光という側面が東ティモールに戻ってきつつあるという記事が目にとまった:Timor ease ― The Australian 紙の旅行欄に3月26日に掲載された記事。執筆者の Tony Wheeler さんは Lonely Planet Guide, East Timor の著者だという。住民投票の直後とはうってかわって、東ティモールは非常に平穏であり、海岸、ポルトガルの植民地文化の遺産的な建物群、登山、スキューバダイビングなどで極めて魅力的だとしている。

記事の中では、1942年から43年にかけての日本による占領時、オーストラリアのゲリラ部隊が勝利をおさめたこと、日本の占領下で6万人もの東ティモール人が死んだことが言及されている。もう一つ、歴史関係で注意をひいたのは、財政的に破綻していたポルトガルの植民地経営が、東ティモールのインフラ整備にほとんど手をつけなかったのに対し、1975年に侵略し占領したインドネシアは橋の建設などに多額な資本投下を行なったという記述である。“併合”してどんなに資本投下を行なっても、固有の文化を破壊したり差別的な扱いをしたりすれば、それは全く歓迎されないという、おそらく普遍的な事実を私たちはここで確認されることができる(遠回しな言い方になってしまったが、日本の朝鮮半島支配に関し、資本投下があたかも免罪符になるかのような物言いをする人たちを糾すために私はこの文を書いている)。

ディリ沖のクルーズから見られるというすばらしい日の入り。私もぜひ見てみたいと思う。

2005年 4月 1日 午後 11:02 | | この月のアーカイブへ

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