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2005.03.31

国とアイデンティティ

Japan's nationalism rising, by jingo ― オーストラリアの The Age 紙に3月28日に掲載された記事。卒業式での君が代強制や、盧武鉉大統領の日本批判、NHKの番組改変、小泉首相の靖国参拝など、最近の話題にごく簡単に触れた後、日本におけるナショナリズムの急速な昂揚がどのような背景を持っているかについていくつかの意見を紹介している。報道としてはちょっと大雑把すぎるので、あなたが修正主義者なら、いろいろとこの記事の問題をあげつらうことができるだろう。

ある政府高官のものとして紹介されている意見は次のようなものである。「日本人は国を愛する心といったようなもの、もしくは愛国心を持ちつつある。それが私たちが過去に歩み戻っているように見えるのは確かだ。私たちはアイデンティティを確立しようとしているだけなのに。」

ベネディクト・アンダーソンの言い方に倣えば「想像の共同体」、吉本隆明の表現を借りれば「共同幻想」にアイデンティティを求めるということの愚かさをこの人は知らないのだろう。

2005年 3月 31日 午後 10:11 | | この月のアーカイブへ

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