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2005.02.09

著作者の立場からパブコメ提出

知的財産推進計画2004の見直しに関するパブリックコメントに、先日提出した読者の立場からの意見とは別立てで、著作者の立場から著作権保護期間延長に反対する短い意見を提出しました。意見募集の締め切りは2月14日。残すところ五日あまり。先日のも今回のも、ちょっと個人的な色を出し過ぎていると思うのでモデルにはなりにくいと思いますが、よろしかったらご参考にお使いください。

「知的財産推進計画2004」の見直しにあたり、著作権保護期間の延長〔参照:第4章-9-(9)-2)-iii) 〕を政策目標から外すことを希望します。先日、読者の立場から著作権保護期間延長に反対する意見を提出しましたが、今回は著作者としての立場から、延長に反対する意見を述べます。

私は常勤の定職を有しているため、著作によって主な生計をたててはいませんが、質素な暮らしならばやっていける程度の印税収入があります。私の死後数十年の時点で、私の著作物(大学で使用される教科書等です)がどれだけの商業価値を持っているかは分かりませんが、私は、自分が死んでから70年後まで遺族が印税収入を受け取るような社会のしくみを望みません。私は、自分の書いたものが公共の財産となり、それを糧として新たな著作が産み出され、それによって社会がよくなっていくことを希望します。

現代は、情報化の時代であるとともに、核家族化、少子化、長寿化の時代です。おそらく、著作者人格権の更なる尊重、保護を願う著作者が多い一方、経済的な権利に関して「孫の代まで…」などと考える著作者は極めて少ないのではないでしょうか。死後70年への著作権保護期間の延長は、そのような時代の流れや著作者の思いとはうらはらに、企業の利益追求のためだけに企てられているように思えます。

以上のような理由で、私は著作者として、著作権保護期間延長を知的財産推進の政策とすることに反対します。

パブコメについて書かれている The Trembling of a LeafCopy & Copyright Diary@JUGEMWhere is a limit?日々適当なBLOG 著作権云々編(私の Firefox だとうまく表示できません)にトラックバックを送ります。

本筋と関係のないところに自意識過剰な蛇足で恐縮ですが、私は自分の学生に自分の書いた本を買わせたことがありません。出版とほぼ同時に職場を移って、担当科目が変わってしまったからですけど。

2005年 2月 9日 午前 01:44 | | この月のアーカイブへ

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謎工さん経由「知的財産推進計画2004」の見直しに関する意見募集が掲載されております。謎工さんの知財推進計画改訂パブコメ開始にある様にフリースタイルなのでメール... 続きを読む

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