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2005.01.12

ニューモント社による汚染、その後

スラウェシ島ブイヤット湾関係の報道を12月の終わりごろにまとめておいたものです。次のまとめを書く前に、掲載しておきます。

Newmont CEO Acknowledges Mercury Leaks ― AP によるインタビューで、ニューモント社の Wayne Murdy 社長は33トンにのぼる水銀の放出が、基準値未満であることを強調している。この主張に対し、記事は、アメリカ環境保護局の職員が、33トンの水銀放出は「重大な懸念材料だ」と語ったことを報じている。記事ではまた、この秋、現地ニューモント・ミナハヤ・ラサ社の幹部がインドネシア当局に身柄を拘束されたが、その拘束が不当であったという裁判所の判断を伝えている。

Newmont Responds to The New York Times Article of December 22 ― ここでも紹介したニューヨークタイムズ記事に対するニューモント社の報道発表。水銀の放出量が基準値を下回ること、汚染対策機材が、初期の不良以外は順調に稼働したことなどを主張している。水銀汚染に関する記事への反論であるから仕方がないのかもしれないが、水銀汚染よりも重大視されているヒ素汚染については全く言及がない。

INDONESIA: Newspaper report sheds more light on Newmont case ― ジャカルタ・ポスト紙の記事の再掲。以前紹介した調査の結果だと思われる数字が掲載されている:ブイヤット湾の空中の浮遊粒子状物質は208æg/Nm3で、安全基準の230 æg/Nm3を下回っている。ブイヤット村の隣にあるRatatotok村で0.008 æg/Nm3の水銀が検出されたが、これは WHO が安全と定める1æg/m3の800万倍にあたる。ただし、インドネシアには鉛以外の大気汚染基準はない。また、ニューモント社が1996年から2000年にかけては、10缶の塩化水銀(mercurous chloride、calomel)を処理施設に搬出していたのに対し、2001年から2003年にかけてはたった1缶しか搬出していないことに疑問を投げかけている。

Court ruling on executives does not free Newmont, Indonesian groups warn the public ― インドネシアの環境団体 WAHLI (Friends of the Earth, Indonesia) が、上で言及した役員の拘束が不当だったとする裁判所の決定に対して出した意見。拘束の手続きが否定されたものの、起訴が猶予されたりしたわけではないことに注意を喚起している。

2005年 1月 12日 午前 08:33 | | この月のアーカイブへ

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コメント


 こんにちは。ちょっとココログ用の巡回プラグイン( http://homepage3.nifty.com/01117/cm_cocolog.htm )を作った関係で、文字コードと単位の確認でお手をわずらわせて申し訳ありませんが、「ブイヤット湾の空中の浮遊粒子状物質」の単位ですが、IE6では「aeg」のように見えるのですがそれでよろしいのでしょうか。
 また、分母の「N」は何でしょうか。

投稿: しみづ | 2005/01/13 15:25:34

しみづさん、こんにちは。

"ae"の合字+g はマイクログラム、つまり百万分の一グラムです。Nm3 はノルマル立方メートル、0℃、1気圧(かな?)に換算した空気量です。どちらも、ダイオキシン測定の話などで見かけます。

投稿: うに | 2005/01/13 19:01:46


 「μ」とは違う表記なのですね、初めて知りました。解説ありがとうございました。

 汚染ですか、たまたま今「CD-ROM版新潮文庫の100冊」の「沈黙の春/レイチェル・カーソン」を半分読んだところです。

投稿: しみづ | 2005/01/14 6:06:37

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