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2004.12.08

ゲットー

Returning Fallujans will face clampdown ― Anne Barnard さんによるボストン・グローブ紙の記事。ファルージャの将来は、約束された「民主主義」よりも「警察国家」に近いものになるのではないかと書かれています。

一月末に選挙を実施するためには、これから数週間のうちに住民をファルージャ市内に帰還させなければならない。しかし武装勢力が混入することも防がねばならず、そのために多国籍軍は、住民を一人ひとり、DNA 採取と虹彩認証でデータベース化することを考えているという。住民は名前と住所を書いた名札を常に着用せねばならず、自爆テロへの懸念から自動車は禁止される。治安の保たれる「モデル都市」がファルージャの未来である。

「イラク人は強い部族に付きたがる。我々は強く、気前のよい部族の役を演ずるべきだ」と米軍将校は語る。イラク暫定政府が十分に機能していないとして、米軍将校たちは、すべてが「自分たちの肩にかかっている」と思っている。移動の自由を制限したまま、復興に向け、どのように人々を働かせるかも難題である。軍が雇用を一手に掌握することも検討されている。

これらの計画はまだ検討中の段階で、当然のことながら「うまくいかないだろう」という意見も出ているようです。本気で一月末に選挙を実施するなら、早晩、全貌が明らかになるでしょう。

この話を読んで、ワルシャワのゲットーを思い出しました。そして、これが「モデル」となって多国籍軍の手でイラク全土に押し進められた姿を考えれば、それを「独立国」と呼ぶべきか「占領/植民地」と呼ぶべきかは、答えが明らかな問いのように思えてしまいます。

2004年 12月 8日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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