« ムサンナ県の給水事情と自衛隊の撤退 | トップページ | ブイヤット湾汚染、法廷へ »

2004.12.10

図書館と啓発

「ハンセン病文学全集」の紹介をここに書いたことを皓星社にご報告したところ、以下のようなお便りをいただきました。取り上げた朝日新聞の記事について:

小社の意図としましては、全国の図書館で(『ハンセン病文学全集』もふくめて)ハンセン病関連書籍を収集すべきではないか、それこそが啓蒙活動というものではないか、というものでした。ところが文学全集の伸び悩みだけがクローズアップされてしまい、少々困惑しています。

皓星社の代表者の方がほかの場所で語った感想も教えていただきました。

患者・元患者さんの著作物は非常に多い。しかし、その多くは周辺に配布されるだけで、誰でもが読めるわけではない。
啓発活動のために、ハンセン病は感染しにくい・差別はいけないという抽象的なパンフレット(厚労省が作成した啓発用のパンフレットのこと)をいくら配布しても、印象は薄い。しかし、こうした生の声は心に響く。「気の毒だ」と思っていた人たちが、実は「雄雄しく人生を切り開いてきた人たち」と分かったとき、差別は尊敬に変わる。
わずか図書館予算の数万円を割いてこうした書籍を集め「ハンセン病コーナー」というものでも作ってほしい。利用者に知らせ、薦めてほしい、それが何よりの「啓発」ではないか、といいたかった。

いただいたお便りには、限られた新聞紙面に記事をまとめざるをえなかった記者への理解とねぎらいの言葉もそえられていました。

私のブログは、新聞のように紙面の制約があるわけではないので、意図を十分に伝えられなかった記事をそのまま紹介することで終わりにする必要はないと思いました。そこで、ご許可をいただいた上で、上の二つの文章をここに紹介させていただきます。

2004年 12月 10日 午前 08:26 | | この月のアーカイブへ

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 図書館と啓発:

» 「ハンセン病文学全集」その後 トラックバック Copy & Copyright Diary@JUGEM
壊れる前に...の図書館と啓発で「ハンセン病文学全集」の出版元の皓星社の声を紹介しています。 元の朝日新聞の記事とはだいぶニュアンスが違うようです。 とは言... 続きを読む

受信: 2004/12/10 22:14:11

» [資料紹介]『ヒイラギの檻』(加筆) トラックバック
ハンセン病について勉強中だというMayさんのブログ『Mayちゃんの学習帳』に、上記の書物が紹介されていた。以下のブログの「ハンセン病文学全集」」(皓星社刊)関係... 続きを読む

受信: 2005/01/10 21:18:07

コメント

この記事へのコメントは終了しました。