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2004.10.01

辺野古について見る、聴く、考える

普天間飛行場の代替基地建設準備が進められつつある沖縄県名護市辺野古では、基地建設阻止運動が続けられています。9月30日、私の住んでいる名古屋では、辺野古の運動を撮り続けている写真家の浅見裕子さんと、三週間座り込みに参加してきた大学生の伊藤めぐみさんによる報告会が開催されました。

浅見さんによる写真スライド上映には、沖縄への想像力をかき立てられました。もしできれば、以下のような写真を想像してみてください。

  • きれいな海。
  • 阿波根さんの非暴力主義を受け継ぎ、座って冷静に抗議を行なう地元住民。
  • 海上の抗議船から至近距離で見る防衛施設庁の調査船。
  • 調査船が設置したブイの周辺で日がな待機する無防備なカヌーに乗った参加者。
  • 機動隊によるごぼう抜きに備え、スクラムの練習をする参加者。
  • 住民の問いに答えられず顔をゆがめる那覇防衛施設局職員。
  • 海上からの上陸訓練中、こちらに向けて銃を構える海兵隊員。

伊藤さんのお話は、沖縄のことに特に詳しいわけでも、そこに住んできた人の苦しみを実感することのできない自分が住民といっしょに座り込むことへの戸惑い、沖縄の人たちから聞いたこと、自分も感じたことをちゃんと伝えられるかの不安、今までの自分の生活が、平和を護るために活動してきた人たちの力によって保障されてきたのだということを知った衝撃などについて、素直な感動をもたらすものでした。「70%以上の基地を沖縄に押しつけておいて、70%以上の反対運動も沖縄に押しつけるのはおかしい」という発言があったのですが、とても新鮮な(そして正当な)発想だと思いました。

二人の話を聴いた私たちの心の中に、何かが始まるのが実感できる集会でした。

会場で配られた資料から、情報源や抗議文の送付先などをメモしておきます。

2004年 10月 1日 午前 12:16 | | この月のアーカイブへ

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受信: 2004/10/02 9:45:27

コメント

辺野古でカヌーに乗って「海上座り込み」で闘っている学生たちからのメールを次に転載しています.東北大学有朋寮の織田さんから中継されてきたものです.
http://www.geocities.jp/chikushijiro2002/peace/henoko.html">http://www.geocities.jp/chikushijiro2002/peace/henoko.html

以下は私が付けた見出しです.
♦カヌー海上座り込み部隊,ギラギラの太陽の下で何時間も漂う(9月20日)
♦普天間高校,小禄高校の放送部が取材(9月21日)
♦カヌー隊が調査を阻止(9月21日)
♦9時間の海上戦(10月1日)
♦「抗議船との衝突を避けることは配慮せざるを得ない。多少の遅滞はやむを得ない」(10月1日)

赤旗日曜版10月3日号が辺野古の闘いをカラーの見開きページ全面で特集しています.カヌー隊の写真も大きく載っています.
「日曜ワイド——米軍新基地をつくらせない、沖縄・辺野古の陸と海」
 http://www.jcp.or.jp/akahata/week/index.html">http://www.jcp.or.jp/akahata/week/index.html

なお,このメールの中継者の織田さんとその仲間は,自分たちの住む寮の廃寮反対運動をしていますが,その中で大変な捏造事件が起きています.大学が支援の一市民を「傷害罪」で告発したのです.これは,検事の論告を読んだだけでもでっち上げということが分かるという,珍しいケースです.先日出された控訴審判決では,一審の「傷害」が否定され「暴行」とされました.次に主要な一次資料を置いていますので,是非ご覧下さい.私のコメントもいくつか置いています.
http://www.geocities.jp/chikushijiro2002/UniversityIssues/uforyo/ufoindex.html">http://www.geocities.jp/chikushijiro2002/UniversityIssues/uforyo/ufoindex.html

投稿: 豊島耕一 | 2004/10/02 11:31:02

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