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2004.06.30

捕虜拘束に関する連邦最高裁判決など

キューバ・グアンタナモ湾のアメリカ軍基地に拘束されているアフガン戦争の捕虜が「合衆国憲法を根拠に訴えを起こすことはできない」などとする合衆国政府のメモのことを6月9日14日にここで取り上げた。この件に関して、新聞記事を二編読んだ。

  • 拷問に関する合衆国政府のメモ一覧およびリンク集:The New York Times の記事
  • グアンタナモの捕虜が合衆国で裁判を起こせるかという点(Rasul v. Bush)に関する判決が28日、連邦最高裁で出た。AP 電によれば、一審の判決をくつがえし、合衆国内で拘束の是非を問う訴えを起こすことができるという判断である。かなり右寄りの判事団による判決としては、ちょっと意外な気もする。拘束が国際法や憲法に抵触するかは判断しなかった。また、アメリカ国籍を持ち「敵方の戦闘員」として捕捉された者はアメリカの裁判所で裁判を受ける権利があるという重要な判決(Hamdi v. Rumsfeld)も下されている。ブッシュ政権の行き過ぎた反動姿勢を糾す司法府の判断として、注目に値する。

…と、さらっと「後日談」のごとく書いてみたが、拘束されている人たちにとっては過去の問題ではなく今日の問題である。誤認による不当な拘束で多くの人の人権が蹂躙されている可能性があるが、訴訟が受け付けられることになったとはいえ、アフガニスタンやイラクの人たちがアメリカで裁判を起こすには資金面などで大きな障壁が待ち受けていることは想像に難くない。

2004年 6月 30日 午前 12:13 | | この月のアーカイブへ

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