« 拷問に関する米司法省の内部メモ | トップページ | 郡山総一郎さんの話 »

2004.06.15

イラク戦争と人権

2003年のノーベル平和賞受賞者、イランの Shirin Ebadi さんについての USA Today の記事。エバディさんは、アメリカによるイラク侵攻が「中東全域に民主主義を広げる」というブッシュ政権の主張とは裏腹に、イランなどにおいてイスラム原理主義者を勢いづかせ、かえって民主化を減速させ、人権抑圧を強めていると指摘している。

Barbara Slavin さんによるこの記事はまた、人権擁護の活動と政権を過度に刺激して拘束されないようにすることの間で苦悩する Ebadi さんの心境や、ホメイニ師による革命直後の1980年代、人権をおおっぴらに語ることのできぬ中、エバディさんが「子どもの権利」の問題として発言をしてきたこと、クルアーン(コーラン)を細密に調べることによって、聖職者が人権抑圧の口実としてイスラムを用いることを阻止してきたことなどを記している。

この記事は Juan Cole さんの Informed Comment を通じて知った。Cole さんは、ブッシュ政権によってアメリカ国内でも言論の自由などが狭められてきているのではないかという懸念を表明している。もちろん、昨日、参議院で可決成立した有事関連諸法のことを考えれば、同様な不安が日本についても強く感じられることは言うまでもない。

2004年 6月 15日 午前 02:46 | | この月のアーカイブへ

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イラク戦争と人権:

コメント

アメリカ軍が捕虜収容所でイラク兵に対する残虐な行為は謝って済まされる問題ではない。これは、明らかに人権の侵害である。世界人権宣言の規定にも違反する。なぜ、戦争はこうも人々の心傷つけるのか?勝った国や負けた国、ましてや参加した国。こうやって、人類はまた破滅にむけ歩き出すのか?戦争は、勝った国が正義で、負けた国が悪ではない。どちらも存在しないのだと思う。

投稿: 安藤旬 | 2004/07/19 22:06:30

安藤旬さん、コメントありがとうございます。奇しくもJukiさんあてのコメントを書き終わったら安藤さんのコメントが来ていたのですが、同じ文章が二回届いているみたいなので、一つ消しておきます。ファイルスペースの関係です。悪く思わないでください。

投稿: うに | 2004/07/19 22:15:07

戦争はいつの時代も悲しみを生んできました。人類は何度過ちを繰り返せば気づくのでしょうか?そうやって、長い年月が経過しています。ほんとうに、悲しい現実ですね。

投稿: 安藤旬 | 2004/07/19 23:51:47

安藤さん、先ほどは内容にふれないコメントをお返しして失礼いたしました。

悲しいけど、私はあきらめないようにしようと思います。今、「飛ぶ教室」という題名のポストをしました。この記事が安藤さんをほんの少しでも励ます力になるといいのですが。

投稿: うに | 2004/07/20 0:23:06

コメントを書く