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2004.06.14

ユダヤ人問題はわれわれの問題だ

フランス南部、スペイン国境近く、Pyrénées-Orientales 地方の Perpignan 市に近い Rivesaltes という町に、ビシー政権下で、共和派(反フランコ)のスペイン人、ロマニ(ジプシー)、ユダヤ人を絶滅収容所に移送するための収容施設があった。収容されたユダヤ人の子どもたちの不安を紛らわすため、施設内の赤十字病院の壁に病院関係者が子どもたちに壁画を描かせた。壁画の存在は80年代の終わりまで、忘れ去られていた。

この壁画が何者かに粉々に壊されているのが先週の金曜日、発見された。計画的な犯行だと思われている。(フランス Libération 紙、6月13日の記事

反ユダヤ主義の問題。それは遠い国の問題ではない。「もし、ユダヤ人が存在しなければ、反ユダヤ主義は、ユダヤ人を作り出さずにはおかないだろう」とサルトルは書いた。(『ユダヤ人(問題についての省察)』)外国人排斥、民族差別、宗教差別の問題は、まさに私たち自身の問題だ。

Japanese Muslims face fear and doubt ― アルジャジーラの記事。世田谷区のイスラミック・センター・ジャパンには毎週、警視庁の刑事が訪れ、質問していく。ムスリムになって40年になる日本人は「日本人の友人であっても、私がアルカイダと繋がりがあると思うかと聞くと、100%自信をもって違うと言う人はいなくなってしまった」と語る。

ムスリムたちだけではなく、中国人、韓国人をはじめとして、外国人に対する偏見の蔓延は目に余るものがある。「国民」保護法案の議論も、イラクや北朝鮮という海の向こうの状況だけでなく、国内の状況を視野に入れて行なわれるべきだ。

「べきだった」と過去形で書かなくていいうちに投稿してしまおう。明らかに議論は尽くされていない。この後、力ずくの幕引きが起こらないことを祈っている。

2004年 6月 14日 午後 03:21 | | この月のアーカイブへ

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